土佐のくじら

土佐の高知から、日本と世界の歴史と未来を語ろう。

中国が、日本に対して恐れていること。

2013-11-11 09:31:44 | 土佐のくじら国防論

土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。

何度か当ブログで取り上げておりますが、侵略国家というものは、肉食獣的な動きをします。
肉食獣にとっての狩りは、生きていくためのものですから、決して自分より強い相手を狙うようなことはいたしません。
また、自らが怪我をすれば、ただでさえ危険な狩りができず、餓死しますから、死闘を繰り広げるような無理な戦いもしません。

ですから肉食獣的な侵略国家というものは、絶対に成功する環境下においてのみ、狩り(侵略)を起こすものです。
これは、侵略の鉄則です。

ですからことの良し悪しは別にして、自国より弱い国家と戦ったことのない近代日本は、到底侵略国家とは言えません。
侵略者の風上にも置けない存在こそが、近代日本なのです。
民族性そのものに侵略性を持たない日本人の多くは、このことが理解し辛いので、日本侵略国家説に惑わされるのです。

一方現中国、中華人民共和国は、建国以来侵略によって国土を拡張し続けています。
チベット、満州、内モンゴル、ウィグルなどです。
それらへの行動は、ほぼ丸腰の相手に銃口を突きつけての、絶対安全領域での侵略でした。

今、中国の日本への軍事行動の如何が取り立たされておりますが、なぜ日本にすぐさま侵略してこないかと言えば、
上記の条件に当たらないからだけです。
つまり、日米安保条約下の日本、そして核兵器以外の通常兵器における自衛隊の戦力を鑑みて、
現在の日本と交戦した場合、中国が負けてしまうからこそ、彼らは易々と侵略できないでいるだけなのです。

中国は、通常兵器で日本より劣る軍事力であっても侵略をしたという事実があります。
日本は、中国よりも優れた軍事力を持っていますが、侵略行動はしませんでした。
これが両国の持つ、軍事力への考え方の違い、そのものであることを承知しなければなりません。

過去の中国は、完全な大陸民族であって、海の外の近場の島にすら領土的興味を持っていませんでした。
それが、敗戦処理において、香港やマカオ、台湾などを海外に割譲した経緯だと私は思います。

ただ、陸上からの侵略が手詰まりになり、海洋戦略に、更なる領土拡大への道筋を見つけ、
海軍創出の軍資金稼ぎのために、国内経済を開放したと考えるのが、この国における歴史的視点というものです。

とまれ、過去記事で書いたように、中国政府が最も恐れているのは、この非人道的政府の瓦解であります。
つまり、政権崩壊を恐れているからこそ、国民に自由を与えないのです。
これは、歴代中国の政府の伝統でもあります。

そしてさらに分析を加えるならば、中国が日本に対して何を恐れているかが見えてまいります。
それは、現有戦力下においても、核兵器以外の通常兵力ならば、両国は同等、いや日本が優勢であるという事実から見えてくるのです。

つまり、中国が日本に対して、もっとも恐れているのは、

日本には防衛力向上の伸びシロが、まだまだ相当残っているという事実を、日本人に気づかれてしまうこと です。

私がもし、中国の軍事的立場にある人間であるならば、これがもっとも恐ろしいです。
これを知られてしまい、実際に日本人に動かれてしまったら、中国はほとんど打つ手がなくなるからです。

これを日本人に気づかれまいとして、なんやかんやと工作活動をし、日本のマスメディアを脅したり、あるいは日本国内の左翼勢力を掻き立てたり、日本の政治家にハニーとラップを仕掛けたりしているのです。

ですから日本を守るために、今を生きる日本人は、一早く気づかねばなりません。
彼ら(中国政府)は必死です。

後10年以内に、国内に溜まりきった問題を解決しなければ、国家が瓦解することは、彼らが一番知っているからです。
その解決を図るには、更なる領土拡張をし、国家の経済のパイを拡大しなければならないのです。

では日本人は、何を知れば良いのか?
それはもちろん、

    日本には、防衛力向上のため伸びシロが、相当残っている事実 にです。