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釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで17年6ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

寒波の到来

2017-01-13 19:18:07 | 自然
今朝は−7度まで下がっていた。この週末は寒気の到来で、やはり朝が同程度に下がるようだ。今日は日中はわずかにプラスの気温になったが、明日の予想は終日氷点下のようだ。風がなければ、日中も日射しでさほど寒さを感じないで済むが、風が少しあったので、やはり今日はかなり寒く感じた。それでも内陸とは異なり、釜石では雪が積もったりはしていない。空も青空が広がっていた。朝の出勤時には内陸方向から来た車の屋根に雪がたくさん載っていた。内陸は一面雪のようだ。本当に冬の釜石は東北とは思えない雪のない冬だ。とてもありがたい。雪道は滑りやすく、歩くにも車を運転をするにも、気遣いが必要になる。北海道に住んでいた時には毎年必ず高齢者が歩いていて、転倒し、骨折をしていた。先日釜石でもわずかに雪が降り、それが凍って、夕方犬の散歩時に滑りそうになった。しかし、そんな路面も翌日にはみんな溶けてしまった。北海道では自動車道のわずかな区間で複数の事故があったようだ。昨年末、天気が良かった時に、秋田県の横手市に行った。しかし、岩手県の西外れ辺りから景色が変わり、一面の雪になった。横手に着くまでに二箇所で車が路外に転倒していた。そんなこともあって、慎重に運転をしていたが、帰路で、紅葉で名高い錦秋湖に近づいたところで、軽い下り坂になり、一瞬のうちに車が滑り、ガードレールに衝突してしまった。その直後、後方200mくらいのところで大型トラックも滑り、ゆっくり180回転して、進路とは逆方向になって止まった。トラックは運よくどこにも衝突しなかった。こちらも幸い前のバンパー部が壊れただけで、車は動いてくれたので助かった。雪道はこうした突然の事態が起きる可能性があるので、雪のない釜石は本当にありがたい。普段から走っていて、どんなによく見知っている道路でも雪が降ると、全く状況が読めなくなる。スパイクタイヤは公害問題で禁止となったが、代わって、スタッドレスタイヤとなってから、失われた命も多いだろうと思う。全国一律にこうしたタイヤ規制をする必要があるのか疑問に思うことがある。
ハジロカイツブリ

ホシハジロ

2017-01-10 19:15:44 | 自然
今朝も空は晴れ上がり、放射冷却で、道路の水溜りはみんな凍っていた。釜石らしい青空だと思っていたが、午後には雲が空を覆うようになった。まだ晴れていた昼休みにいつもの甲子川へ出かけてみると、いつもほどは水鳥たちがいなかった。オオバンだけは住人らしく、いつも通り水中の餌を取っていた。以前からいるホオジロガモなのか分からないが、1羽だけオスのホオジロガモを見つけた。いつも1〜2羽見かけるホシハジロもいた。冬の日本へやって来るホシハジロはバイカル湖付近のシベリアで繁殖し、冬になると日本へやって来る。しかし、ホシハジロは南日本ではあまり見かけないようだ。ネットで見ると、滋賀県の狩猟会の方がホシハジロのメスを捕獲して、食べた記事が出ていた。カモ類も種類がたくさんいるが、同じカモとして食されているようだ。ホシハジロは植物だけでなく虫や魚・貝まで食べるようで、こうした食生のカモは海ガモと呼ばれ、植物だけを食べるカモは陸ガモと呼ばれるそうだ。味は後者の方がいいのだと言う。甲子川には毎年たくさんのカモたちがやって来るが、市街地を流れるため、禁猟区になっていて、カモたちも安心してやって来れるのだろう。カモ料理は確かに美味しいが、こうして流れの緩やかなところで安心して水に潜るカモたちを見ていると、やはり、捕獲されないでいつまでもこうしていて欲しいと思う。相変わらず白鳥の姿が見られない。内陸ではもうすでにたくさんの白鳥がやって来ているはずだ。今年は白鳥は釜石には来ないのかも知れない。鵜住居川の方へは来ているのかも知れないが。冬は花がほとんど見られないために、水辺の鳥たちを見るのが唯一の楽しみになる。白鳥たちは水田に残る籾殻などを食べるのか、田畑の広くある地域に飛来するようだ。釜石はもともと土地が狭いので、今では中心部には田畑がない。そのために白鳥の飛来数が少ないのかも知れない。
ホシハジロ(オス)

沿岸の釜石

2017-01-06 19:20:12 | 文化
今朝は−4度まで下がり、氷が張っていた。しかし、今日もよく晴れて、上空は青空が広がった。日中の気温は昨日より少し低く、風も多少あったため、やや寒く感じた。釜石の冬は暖流のおかげで、内陸とは違って、東北にしては雪もなく比較的暖かい。ただ職場のある海岸付近と家のある海岸から6Kmほど内陸よりの地点では気温も1〜2度違ってくる。カラスは少しでも暖かい海岸付近の山で夜を過ごすようで、朝の6時半頃に家の外へ出ると、空を群れでカラスたちが海岸方向から内陸方向の山に向かって飛んでいる。逆に、夕方には内陸方向からやはり群れをなして海岸方向へ飛んで帰っている。鳥は日射しで時を知るのだろう。職場の裏山で先月まで見かけたリスもさすがに今は見かけなくなった。ギリギリまで餌を集めて、今では冬眠に入っているのだろう。同じ沿岸部でも釜石は特に市街地が内陸方向から流れて来る甲子川の両岸に細長く展開され、南北に山が迫るため、野鳥や動物たちが市街地にいて、身近で見られる。山が豊かなために、動植物の種類も多い。ただ、どうしても平地が少なく、そのためもあって、宅地が同じ岩手県でも割高で、家賃も高いようだ。さらには、製鉄所の全盛期の殿様商売の名残で、物価も隣の遠野と比べてもかなり高い。衣食住には不利な土地だろう。利点はやはり自然環境なのかも知れない。江戸時代は小さな漁村でしかなかったようだが、いつの時代か分からないが、西洋人の住む洋館があったとも聞いた。昔は内陸との交通も難所の仙人峠を越えねばならず、まさに陸の孤島であったろう。かっては甲子川も何度も流れを変えて、現在の甲子川沿いの市街地はどこを掘っても川底の小石が出ると言われる。市街地こそ変わっても周囲の山や自然は古代も中世もあまり現在と変わらないのではないかと思う。そんな思いで周囲の山を見ていると、古代の人も同じ山を見ていたのかと、感動すらして来る。東北にはアイヌ地名とされる地名が多いが、釜石も釜石の地名を含めて、いくつかアイヌ地名とされる地名がある。東北に残る「アイヌ地名」はおそらくかっての阿蘇部族や津保化族が名付けた地名だろうと思う。東北には『遠野物語』の著者にも見逃されたいくつもの伝承がある。とても日本語では理解出来ない神々もたくさんある。そんな時代には釜石ではどんな風景が見られたのだろうか。
夕暮れの裏山 木立の中に何羽かのカラスがいる

いい予感のしない2017年

2017-01-05 19:18:52 | 社会
今年の正月三ヶ日も釜石らしい雪のない比較的暖かな三ヶ日であった。今朝は−2度で薄氷が張ってはいたが、よく晴れて青空の広がる寒さを感じない日になった。昼休みに甲子川に出てみると、水鳥の数が増えて来ていたが、白鳥の姿は見られなかった。内陸ではもうたくさんやって来ているのだろうが。昨年引っ越した新居には木立がないので、小鳥を見ることが少なくなったが、新居に接した隣家の垣根にはそこそこ小鳥たちがやって来てくれる。シジュウカラの通り道になっているようだ。昨日は冬場の旧居でたまに姿を現していたミソサザイが一瞬新居の塀の上に姿を見せてくれた。 米国に始まり日本やEUに広まった金融政策で、各国はいずれも政府債務を大きく抱えてしまった。量的金融緩和が思うような効果を出さなくなると、金利をマイナスにするまでになった。資本主義社会では金利が成長の指標のようなものだ。成長を促すためにマイナス金利を導入すること自体矛盾している。マイナス金利で市中銀行にペナルティをかけても市中にはお金の借り手がいない。日本経済の問題はその借り手が何年もの間いないことだ。個人は貯蓄に励み、企業は内部留保に励む。お金を借りてまで投資をして、事業を拡張しようとする企業がいない。バブル崩壊後、日本政府は一貫して金融緩和を続けており、この20年以上、その効果は全くと言っていいほど見られていない。近年では消費者物価も実質賃金も続けて低下している。デフレからの脱却は金融緩和では得られていない。日本銀行が市中銀行から国債を400兆円以上も買い取ると言う、実質的な「財政ファイナンス」の暴挙に出ている。金融緩和で株価を上げ、円安誘導しても個人も企業も消費行動を控えている。消費がなければ、日本銀行から国債と交換に流れ出た「紙幣」は市中銀行に溜まるだけである。「ダム」に溜まった巨額の紙幣がいずれ雪崩を打って市中に流れ出る。超インフレの危険がある。それを防ぐには日本銀行がどこかで紙幣を市中から吸い上げなければならない。そのためにはそれまでに保有して来た国債を売るしかない。そのタイミングをはずと、国債は暴落しかねない。今や日本は綱渡り状態である。国はもしかすると超インフレを望んでいるのかも知れない。超インフレは1000兆円を超える政府債務を帳消しにする。人口が減少し、生産労働人口が急激に減って行くため、税収は確実に今後減少して行く。超インフレと巨大な政府債務は戦後すぐに起きている。その時には預金封鎖が行われた。一昨年、その「預金封鎖」を報じたNHKのディレクターが突然解任されている。米国も自国優先の保護主義の大統領となり、EUも英国の離脱もあって、経済は不安定である。日米欧いずれも起爆剤になり得る。輸出で成長した中国も輸出先が縮小すれば、成長はおぼつかなくなる。すでに中国からの投資の引き上げも起きている。2017年は経済に波乱が起きる年になるかも知れない。昨年後半から増えて来ている釜石での地震も気になる。
ホオジロガモ