今朝は今シーズン初めて氷点下になった。放射冷却だ。車の窓ガラスも氷結が見られた。午前中は青空が大きく広がったが、昼頃より雲が流れるようになり、午後には次第に曇天に変わって行った。10度までに上がって日射しの出ている昼休みに、八幡神社へ行ってみた。本殿への急な石段の横に綺麗な真紅の紅葉が見られた。鳥居の前の道を隔てたところにある紅葉の大樹は日射しを受ける枝先だけは全体に紅く染まっていたが、日射しの影になる内側はまだかなり緑の葉が多い。石段を登って本殿の後ろを見ると竹藪の中にこれも見事な真紅の紅葉が2本並んでいた。しかし、せっかくの見事な紅葉も周りが手入れされていないために、その全体を楽しむことが出来ない。とてもいい紅葉だが残念だ。 人の腸には胎児の段階では細菌はいないが、生まれた後に様々な細菌が腸に棲み着く。腸内細菌と呼ばれるものだ。500種類にもなる細菌だ。おの最近の種類は年齢とともにも変化する。人の身体は60兆個の細胞からなると言われるが、人の腸には100兆個もの細菌がいて重さは1Kgにもなる。糞便の3分の1はこの細菌の死骸なのだと言う。これまで腹痛や下痢、便秘などで腸が不安定であった人は過敏性大腸炎と言われて来たが、これらも含めて、腸内細菌に原因がある病気が次第に明らかにされて来ている。腸管壁浸漏症候群(リーキーガット症候群Leaky Gut Syndrome)と呼ばれる病気が注目されている。腸を守る粘膜が傷つき、細菌や毒素などの有害物質が体内へ入ることで引き起こされる。それは自閉症、多動、喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、偏頭痛、下痢、便秘、関節炎、更年期障害、自己免疫疾患、高血圧、肥満、癌などにも関係すると考えられている。子供の1%、世界では7000万人が自閉症だと言われるが、米国疾病予防管理センター(CDC)によれば、自閉症を持つ子どもに最も多い健康上の訴えは胃腸障害で、自閉症児が慢性的な下痢や便秘を経験する可能性は、健常児より3.5倍以上高い。米国カリフォルニア工科大学、アリゾナ州立大学の最近の研究で腸内細菌が自閉症の一因となる可能性が明らかにされた。自閉症と腸内細菌との関連が着目されたのは1998年米国の医師の子供であった。バンコマイシンと言う抗生物質を飲んだところ、胃腸症状や自閉症状の改善が見られ、飲むのをやめると、再び同じ症状を繰り返した。理化学研究所によれば、成年期から老年期になるに従い、ビフィズス菌が減少し、大腸菌や腸球菌、乳酸菌、腐敗菌の一種であるウェルシュ菌が増加する言う。現代を取り巻く環境は戦後大きく変化し、抗生物質などの医薬品、食品添加物、農薬、飼料添加剤などが直接、間接に腸内へ取り込まれ、腸内細菌の様相が大きく変化している。このことが一見原因のよく分からなかった様々な病気を引き起こしていた可能性が高まって来ているようだ。
八幡神社前の紅葉の大樹
内側はまだ緑が多い
神社の階段横の紅葉