今日も鬱陶しい雨が続いた。雨が降り続くと庭は浅い池のようになってしまう。そこには山野草をはじめたくさんの花木がある。今年は産直でトマトとキュウリ、スイカの苗まで買ってしまった。スーパーで売っているトマトやキュウリは食べる気がしないからだ。もぎ立てのそれらはそれぞれの味を存分に味合うことが出来る。ハウスで栽培されたトマトやキュウリがスーパーに並ぶとその味をまったくと言っていいほど味合うことが出来なくなる。そこで思い付いて、産直で山野草を買ったついでに、それらの苗を買ってしまった。野菜など育てた経験がないので、上手く育つかどうか分からないが、だめもとと考えて、様子を見ている。しかし、こうして雨が降り続いて来ると、とても心配になって来る。雨が降るだけでなく、気温までこの時期にしては、この前と打って変わって、20度を下回っている。植物にはあまりいい環境ではないだろう。山野草は直射が避けられるため、日射しに関してはいいのだろうが、気温が心配になる。昨年失敗した、2000年前の蓮を復活させた大賀蓮の栽培に今年も挑戦している。こちらはむしろ雨は好環境なのだろう、今のところ蓮の葉が少しずつ伸びて来てくれている。昨年使った鉢よりも今年は少し大きくした。ネットで蓮一般について調べると、鉢植えでは、やはり鉢の大きいものの方が蓮の育ちもいいようだ。以前、大船渡市の越喜来(おきらい)地区や小石浜に大賀蓮が植えられていたが、いずれもだめになったようだ。大賀蓮は色合いがとても綺麗だ。紫波町の、奥州藤原氏初代清衡の孫、樋爪太郎俊衡が建立した樋爪館跡のそばにある五郎沼には中尊寺にある800年前の藤原泰衡の首桶から見つかった蓮の種を甦らせたものが植えられている。今庭で葉を伸ばして来ている大賀蓮が2000年前のものだと思うと、感動すら覚える。弥生時代の人々も同じ蓮を見ていたのだ。何としても今年は花を咲かせたい。大船渡で見た蓮の花ほどは大きくはないだろうが、小さい花でも色合いは変わらないだろうから、ぜひ庭で見てみたいものだ。
野薊(のあざみ)の花が雨の中で咲いた