今日は朝は晴れていたが午後から曇って来て、夕方には雨が降り、雷も鳴り、蒸し暑くなった。岩手は日中と明け方では気温の差があり、夜休む時には暑く、油断して少し風邪気味になってしまった。のどが痛く、気分もすっきりしない。早めに薬を飲んで出勤した。職場の仕事も震災以前の三分の一くらいには回復して来た。一緒に職場へ来た娘は市の関連部署にも顔を出し、職場の同僚の方ともいろいろ来週の打ち合わせをしているようだった。午後には職場の階上にある避難所にモデルの冨永 愛さんが慰問に来られたようだが、忙しいスケジュールをこなして行く必要があるためか滞在はわずかだった。大船渡や陸前高田には歌手のさだまさしが来て、支援のコンサートを開いた。避難所もたくさんあるため、その全てを回ることは不可能だが、そうであっても訪問されなかった避難所ではむしろ不満が募っているようだ。特にこれまで一度もそうした慰問を受けることがなく、これからも受ける望みのなさそうな不便な避難所が。有名人の慰問で少しでも元気づけられるのであればできるだけたくさんの有名人が訪問してくれるといいと思うが、その調整が出来ていないので、同じ避難所が重複したりして、結局は取り残される避難所が出て来る。明日で震災から三ヶ月になるが、被災地全体で仮設住宅は予定の半数しかまだ建てられていない。まだまだ避難所生活をしている多くの人たちがいる。先日山田町や大槌町の瓦礫の撤去状況を見て回ったが、釜石よりも作業が早く見えた。しかし、これはどうやら被災の違いによるところが大きいようだ。釜石の場合は建物が壊れた状態で流されずに残っているため作業がはかどりにくいのだそうだ。山田町や大槌町は多くの建物が流されて更地状になっているので逆に作業が早く進められるのだと言う。建物が残っていると少しづつ遺体の有無を確認しながら瓦礫を除去しなければならない。建物も密集しており、尚、作業に手間取る。震災後はそれまでの通勤路だと朝晩渋滞になっているので通勤路を一部変更した。変更後の通勤路には斎場があり、毎日そこが使われているのに気付いた。ただいくつかある遺体安置所の一つである元の小学校の体育館前には少し前まで警備に当たっていた警察官が通勤時に目に入らなくなった。ここに収容された遺体の埋葬が終わったのだろう。夕方職場の駐車場近辺は蒸し暑さの中で蠅がたくさん飛んでいて、これからますます蒸し暑くなって行くので、できるだけ早く瓦礫の撤去を進める必要があるだろうと感じた。夕方さっと降った雨の後西の空が薄らとした夕焼けに染まった。庭の山野草や山木もほとんどが冬の枯れたような状態から甦って緑の葉を伸ばし、花を次々に咲かせてくれている。自然のこうした逞しさを見ていると人間も決して負けてはいられないのだ思える。被災者の人たちがみんな自力で元気に立ち上がれるよう環境づくりをするのが我々の役目なのだろう。国会中継で与野党が首相の退陣をめぐって議論している様子を見ているとどこか異次元のことのように思われて来る。
ネギの花 普通はネギ坊主と言われるが