釜石の日々

支援活動の連携

今日も天気は良く、風も出ている。昨日ほどは最高気温も上がらないようだが職場にはクーラーも入った。窓を開けて風を入れた方が気持ちがいい。ただそうするといつもより蠅がたくさん入って来る。職場前の商店街の瓦礫も少しづつ取り除かれ、臭気も全くないわけではないが一時に比べるとずっと薄れて来ている。毎日クレーンやその他の工事の機械の音が聞こえて来る。耳も慣れて来ているのかあまり気にならなくなった。昨日夕方からは娘の携帯が鳴りっぱなしで、夜にかけてまで対応に忙しそうであった。U先生と元事務次官や東京大学の研究者たちとの東京での会合の日程合わせの連絡なども娘が間に入っているので、U先生とも長く話していた。その中で娘にチームリーダー役まで依頼されたらしい。チームジャパン300の三陸沿岸部での支援活動の下準備やチームの誘導などこれからますます忙しくなりそうだ。各市町村の社会福祉協議会やNPO法人とのU先生の連携活動を助けながら、さらに三陸沿岸での支援活動全体の連携を模索しているようだ。来週半ばには再びオリンピック金メダリストの米田功選手やU先生も釜石へ来られ、釜石市長と米田選手との対談が全国ネットのTV局が報道することになっている。その後はU先生は職場の職員対象に研修をされ、米田選手は前回避難所のみなさんから大変喜ばれたこともあって、他の避難所を訪問されるようだ。そのあたりのことも娘は職場の同僚の方や市の担当部署の方などとも打ち合わせているようだ。少人数のあまり顧みられない避難所こそがU先生も米田選手も訪問の意義が大きいと考えられているようだ。仮設住宅もまだまだ不足で建設中だが、釜石だけでも避難所が50を超えるので、全ての避難者の方達が仮設住宅に移るにはまだ2~3ヶ月はかかるだろう。避難所は集落単位で集まっているが、仮設住宅は抽選で決定されて行くため、それまでの集落単位とは構成が異なって来る。避難所生活よりも仮設住宅での生活の方がかえってストレスが高まる。さらに避難所はそれなりのスペースがあるため全体の人たちが集まって話し合うことも出来る。しかし、仮設住宅はほとんどそうした全体が集まる集会所のようなものがなく、各戸バラバラになり易い。仮設住宅に移った時こそこまめなフォローが必要になる。生活も自力でやっていかなければならないので経済的な問題にも直面しなければならなくなる。ボランティアによる様々のイベントも避難所はスペースを確保出来たが仮設住宅だと敷地一杯に住宅が建てられているため確保が難しくなる。互いの交流の場が確保しづらい。先日コメントいただいたO氏がなさろうとしておられるミニコミ紙はこうした仮設住宅の置かれている状況では非常に有意義なものになる。互いの情報の共有や情報源として大きく期待出来るだろう。多くのボランティア活動や自治体とも連携がとれればさらにそれぞれの活動の意義を高められるだろう。
ドイツアヤメ 甲子川沿いの道には今たくさん咲いている
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