釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

家族の一員

2008-08-21 08:55:23 | 自然
釜石は今日も雨。釜石のはじめての夏は梅雨のような夏だった。曇りか雨で晴れ間がわずかにあるという感じ。いつもの夏とは違うと聞かされても多少不安が残る。クーラーがいらないことは確かに楽なのだが、夏らしくない。北海道でも1週間位は夏らしい日があった。家の大型犬たちはこの夏を気持ちよく過ごしている。去年までは夏は暑さで参っていたが、今年はすこぶる元気。2匹とも北海道育ちだからなおさら。甲子川の山沿いの道を散歩する時は周囲に人がいないので放してやると2匹で駆け回ってる。網走川の河川敷ほどの広さはないがそれでも喜んで走っている。同じ場所でこの春先には弱った子鹿と出会い犬たちが追いかけたため、子鹿は川へ飛び込み泳いで対岸の浅瀬に着いた途端力つきて倒れ込み、そのまま水に流されたことがあった。目の前の出来事に呆然としていた。可哀想な事をした。この辺りがニホンジカの北限だそうで、五葉山にはエゾジカもいるとのこと。


夏も清々しい犬たち(ベルジアン・タービュレンとジャーマン・シェパード)

海で発生した霧

2008-08-20 12:00:54 | 自然
早く起きて、大船渡の大賀蓮を見に出かけた。45号線沿いに走っていると濃霧注意報が出ている。海から陸へ向かって霧が上がって来ている。霧の発生していない海面では朝日の照り返しがまぶしい。霧のあるところは視界が30~50m位。危ないので点灯して走る。以前朝早く船釣りに出かけた時も海には霧があり、周囲がまったく見えず、ちょっと怖かった。日が昇ると霧は晴れた。
大賀蓮を見に行くのは今日で5度目。なかなか満開が見られない。今日は天気が最近ではいい方の予想なのでこれでハスが沢山開いていてくれるとうれしい。到着するとこれまでではさすがに一番いい開き具合。しかしそれにしてもこうも岩手はハスの開きが遅いのか。

海面で発生した霧が陸へ向かう



海に朝の日差しが照りかえる


2000年の眠りから目覚めた大賀蓮

今朝は雨

2008-08-19 07:04:11 | 自然
釜石は今朝は久しぶりの大雨。近くに迫る山にはガスが掛かっている。とうとう夏らしいからっと晴れた日を見ないで夏が過ぎて行く。地元の人の話でも今年の夏は曇りや雨が多いようだ。なんだか梅雨のような感じ。昨夜などは完全に秋の夜だった。もう夏は戻ってきそうにない。ちょっと寂しい夏だった。ところで先日勤務先の駐車場でタバコを吸っていると目の前の山の木の枝がしきりに揺れ、よく見るとリスが4~5匹遊んでいる。以前その辺に熊も出て来た事があるそうだ、リスはいいが熊はごめんだ。ハマユリを見に行こうと街中を車で走っていた時目の前の道路上をどうどうと3匹の子鹿が歩いている。鹿は慌てる様子もなく、むしろ通る車の方が慎重に徐行して通り過ぎる。北海道にいる時街中にキタキツネが出てくることはあったが鹿は出なかった。カメラを持っていたので接近してパチリ。



3匹のうちの2匹の子鹿たち

釜石は釣りの天国

2008-08-18 10:33:50 | 自然
昨日は釜石港へ立ち寄ったが岸壁や堤防に沢山の釣り人が出ていた。湾が広いのでそれでもかなりスペースが開いていて、のんびりと場所を選んで釣りができる。そのへんが釜石の釣りのいいところ。この前この湾で開かれた花火大会のときにイカ釣りに来ていた3兄弟はわざわざ奥州市から来ていた。その1週間前にも来て200杯ものイカを釣ったそうだ。この湾に流れ込む甲子川(かっしがわ)でも今アユ釣りの人たちが入り込んでいる。甲子川のいいところは入漁料がいらず、自由にいつでも釣りが楽しめるところ。釜石は海でも川でもこうして自由に釣りが楽しめる。しかも土地が狭いかわりに海も川も山もすべてがすぐそばにある。釣りを楽しむ条件がみんなそろっている。さらにかっては例の釣りバカ日誌のロケ地にもなっている。



釜石港に入る観光船はまゆり(右に釜石観音が見える)

大船渡の大賀ハス

2008-08-17 18:42:31 | 自然
今日で4度目になる大船渡の大賀ハスの撮影に出かけた。かなりハスの花がそろってきたが午後出かけたせいもあってかまだまだ開花したハスが少ない。あと1週間か。気候のせいかハスにすると満開時期が遅い。帰路いつもオニユリを撮らせてもらってる家のそばに車を止めて、性懲りもなくオニユリを撮っていると家の主の80歳近くのおじいさんがスズメバチの巣があるというのでこれも撮らせてもらった。耳が遠く、勘違いされて近くの人と思われたのか、少し休んでいけ、と言われ、さすがに遠慮した。しかし岩手の人の良さをしみじみ感じさせられた。釜石へ戻り釜石港へ寄って見ると、ちょうど観音様の近くを観光船はまゆりが戻って来た所だった。往き帰りに唐丹(とうに)を通るとこの地名から岩手にアイヌの地名やアイヌの伝説が多く残されている事を思い出した。東北は昔蝦夷と呼ばれていたがこれは実際にかってこの地にアイヌの人たちが住んでいたのである。坂上田村麻呂などが蝦夷征伐と言って要は侵略したので東北のアイヌは絶滅したわけだ。東北の豊かな自然にはそれとともに長い人の歴史も伴っている。


大船渡の大賀ハス



遠野の花火

2008-08-16 13:40:52 | 文化
先日の釜石の花火は海への照り返しがすばらしく、月と釜石観音にも感動したが昨日の遠野の花火もこれはこれで、釜石とは異なり、花火そのものもよく、なによりも真近にいながら人が周囲にいないことがすばらしい。気温もほどよく、のんびりと花火を満喫できた。暑さと人ごみの中での花火しか見られなかったこれまでの経験からするとなんと贅沢な花火だと思う。そんなところにも地方の豊かさを感じる。それに岩手の気候は動植物にとっても最適に思われる。ウグイスが4月から8月まで鳴き続け、リスや鹿が目の前に当たり前のように現れ、夏にはヒグラシとカジカ鳴き競う。
春からは花が次々に咲き始めるが害虫が少ないせいか葉が非常にきれで、桜など枝振りがいずれの木もすばらしい。枝垂れ桜が多いことも目につく。これからの秋が楽しみである。


遠野の花火