釜石の日々

修正された富士山噴火

今朝も良く晴れて、放射冷却のため気温は3度だった。快晴が続き、昼には気温が17度まで上がり、気持ちのいい春を満喫出来る一日だった。梅の花があちこちで咲き、自然豊かな釜石では土の香りも漂って来る。内陸方向の愛染山をはじめとする比較的高い山にはまだ雪が残っているが、平地ではほとんど雪は融けてしまった。東北のこの時期が一番季節の喜びを感じるのかも知れない。家の庭のショウジョウバカマも少し花が見えて来た。やはり自然の中で咲く山野草は逞しいとあらためて感じる。東北はこれから5月一杯まで次々に春の花が咲いて行く。その意味でもここしばらくは多いに春を楽しめるだろう。 日本時間の今朝午前8時46分、太平洋を隔てた南米チリ北部のペルー国境に近いイキケの北西沖合95Kmの地点で、深さ20Kmを震源とするM8.2の地震があった。5人がすでに死亡しており、土砂崩れで道路が寸断されたり、停電や火災も発生している。被害を受けたイキケの空港も閉鎖されたようだ。女性刑務所から300人の受刑者が脱走したため軍隊も出動している。チリでは今年に入り、日本時間の1月31日午前5時15分に、首都サンティアゴの北700KmでM6.8の地震が、同じく日本時間の先月17日午前6時16分にも今回と近いイキケの西北西60Kmの太平洋でM6.7の地震が起きていた。1960年5月のチリ地震はM9.5で、北海道や東北沿岸、紀伊半島などに最大6mの津波が襲い、岩手、宮城県を中心に死者・行方不明者合わせて142人が犠牲となった。東日本大震災では地震の規模はM9.0であったので、チリ地震のエネルギーは5.5倍も大きかった。2010年2月にもチリ中部の沿岸でM8.8の地震があり、この地震で岩手県久慈市や高知県などで最高1.2mの津波を観測している。陸での被害は道路が冠水した程度だが、漁業関係の被害は60億円を超えている。今回の地震ではイキケで2mを超える津波が発生しており、日本へ津波が到達するとすれば、3日午前6時ごろに北海道東部に第1波が達する可能性があるようだ。チリなど南米大陸の西部沿岸沿いにはペルー・チリ海溝があり、ここで南米大陸が載る南アメリカプレートの下にナスカプレートが東向きに沈み込んでいる。このため、チリ沖地震が多発する。そして、ナスカプレートは西では太平洋プレートと接している。しかし、太平洋プレートは日本海溝に沿って西向きに沈み込んでおり、ナスカプレートとは動く方向がちょうど逆になっている。このため、太平洋プレートとナスカプレートの間に隙き間が生じ、海底部でマグマの上昇が海水を熱している可能性がある。それがエルニーニョ現象の原因となっている可能性があると言う。いずれにしろ、このチリ地震を引き起こすナスカプレートと東日本大震災をもたらした太平洋プレートとは互いに接しており、動きの方向が逆になっているが、それを含めて、今年に入って立て続けに起きているチリの地震の影響が太平洋プレートの動きにも何らかの影響を与えている可能性があるだろう。両プレートの境界域に隙き間が出来ていることが、東日本大震災以後の太平洋プレートが西への動きを加速させていることと関係しているように思われる。太平洋プレートの西への移動の加速は東日本の載る北米プレートやその南に接するフィリピン海プレートを介在して、富士山の載るユーラシアプレートを圧することで、地下のマグマを上昇させる。その事実があることから、琉球大学木村政昭名誉教授は富士山の噴火を予測されているが、自身のホームページで、昨日付けの新たな予想図を公開されている。それによると富士山の噴火は2014年プラスマイナス5年に修正されておられる。従って、今後5年以内に噴火が起きる可能性があると言うことだろう。
庭の忘れな草
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