釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

梅雨明けにはなったが

2016-08-02 19:13:47 | 自然
今朝は青空が見えていたが、愛染山のある西の山には雲がかかっていた。午前中から次第に雲が多く流れるようになり、次第に山背がせり出して来た。東北地方では先月の29日に梅雨明けになったが、天気は今ひとつスッキリしない。もう8月に入ったが、釜石は風も吹くので、あの夏の汗の出る暑さは今の所ほとんど免れている。内陸だと2〜3度は釜石より高くなるが、今日は釜石では最高で28度くらいだ。明日は30度を超える予想になっている。東北の夏は短く、朝晩は四国などと比べるとずっと楽だ。ただ東北の現代の建物は断熱材がしっかり使われているため、かえって日中の熱が屋内に溜まって、夜二階で休もうとすると熱気がこもっている。梅雨が明けてもスッキリしない日が続くのは、今年の梅雨の特徴にも関係しているようだ。梅雨は南からやって来る暑い高気圧と北から南下して来る冷たいオホーツク海高気圧が衝突することで梅雨前線を生み出す。二つの高気圧が強さを維持していると、南の太平洋高気圧がさらに熱せられて、前線を北上させて行く。強さが維持されていれば、そのまま前線が北上を続けて、日本列島を通過して、順次梅雨が明けて行く。しかし、オホーツク高気圧が弱いと前線そのものが北上の過程で消えて行く。オホーツク高気圧の強さによって梅雨明けには二通りがあるようだ。今年の前線は後者で、高気圧が弱くなり、前線が消えて行くタイプだったようだ。このタイプでは梅雨明け後もスッキリしない天気が続く。気象庁の予想では、さらに今年は9月にも残暑が強くなるようだ。晴れ間が見えた時に空にはもう夏らしい積乱雲が常に見られるようになった。釜石は海が近いせいで風がよく吹くし、時には山背らしきひんやりした風でさえある。先日も曇天の岩手から秋田へ行くと、秋田では晴れていて、33度まで上がっていた。同じ東北でもやはり釜石はありがたい。冬は雪がほとんどなく、夏は内陸ほど暑くはない。空を雲が覆って、日射しが断えるとさほど暑くもなく、とても夏のようには感じられなくなる。職場の裏山のそばの醤油工場の駐車場に子鹿が1頭やって来た。しばらくその子鹿が草を食べている姿を見ていたが、風が吹き、ほんとうに涼しく、まさに避暑地気分を味わっているようだった。裏山にはアザミが何本かあるが、まだ蕾は出て来てはいなかった。
裏山から降りて来た子鹿

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