釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

アイスランド

2013-06-24 19:14:22 | 社会
久しぶりに朝から青空が広がり、釜石ブルーが見られた。家の近所や職場近辺でもウグイスが鳴いていた。シジュウカラなどの他の小鳥たちの声も聞こえてきた。やはり、晴れた方が小鳥たちの声が多く聞こえてくる。虫たちが活発に動くようになるからだろう。風は今日も清々しい。昼には、しかし、気温が25度まで上がり、少し日射しの中で身体を動かすと汗が流れた。 先日、米国NSAの情通信活動を暴露したエドワード・スノーデン氏が当初亡命を希望したアイスランドは普段あまり触れることのない国だ。2008年の世界金融危機で債務不履行となったことで知られたくらいだ。あらためてこの国のことを調べてみると、意外にも興味が惹かれる点の多い国だった。一般に米大陸発見は1492年にコロンブスによってなされた、とされて来たが、実際は1000年にアイルランドのバイキングであるレイフ・エリクソン( Leif Ericson)によって既に発見されており、一旦はバイキングたちが住み着いたようだ。ただ、原住民との関係から、その後は再びアイスランドへ引き上げてしまったようだ。カナダ東部、ニューファンドランド・ラブラドール州のニューファンドランド島最北端のランス・オ・メドー(L'Anse aux Meadows)遺跡からバイキングたちの入植跡が1960年に発見された。鍛冶や溶鉱炉、造船のための製材所などがあった。レイフ・エリクソンたちのこの新大陸への航海はアイスランドの散文である「サガ」に書かれていたが、あくまでも伝説だとされて、史実とは見做されていなかった。アイスランドは北海道と四国を合わせたくらいの広さで、火山地帯でもあり、欧州随一の露天風呂がある。同じ緯度にあるフィンランドやスウェーデン北部が真冬にマイナス20度まで下がるのに対して、アイスランドはマイナス5度程度しか下がらない。ノルウェー人とスコットランド、アイルランドのケルト人などの移民で構成されたアイルランドは早くも930年に「アルシング」と呼ばれる議会で合議する民主的な自治を開始している。その後、ノルウェーやデンマークに支配されたが、1944年に共和国として独立して以来、再び、「アルシング」が復活している。人口は32万人ほどだが、産業面で旧来の水産業から金融・不動産へシフトし、一人当たりGDPは世界第5位にまでなっていた。しかし、この金融へのシフトが2008年の世界金融危機で大きな負債を抱え込むことになった。電力のほとんどが水力と地熱によるもので、新エネルギーの導入にも積極的な姿勢を見せている。小さな国だからこそ可能な利点を生かして、新しい産業や政策に積極的に取り組んでいるようだ。
甲子川沿いで開き始めた柏葉紫陽花

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