釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

自然資源

2016-08-12 19:13:56 | 自然
各地で気温が上がる真夏だが、釜石は沿岸部にあることも手伝って、ここのところ、朝晩はとても涼しく、今朝は20度を切っていた。日中も今日は27度くらいで、夕方には23度まで下がっていた。お盆休みになって来ると、もう夜には虫たちの声を聴くようになった。日中は日射しが強く、セミたちが鳴くが、涼しい風が吹き、時には日陰だと半袖では肌寒さえ感じることもある。そんな時にも大きく青空の広がった空には夏の力強い積乱雲が見える。 1950年の世界人口は25.6億人であった。第二次大戦が終わって、各国が平和を享受し、人口は急速に増えて行き、1960年には増加率が最大となり30億人を超え、以後、増加率は次第に低下したが、新興国が出て来た1986年に一時的な増加率の小ピークを迎え、49.3億人となった。以後増加率は着実に低下しているものの今では73億人に達しており、1950年の3倍近い人口となった。現在の予想では2050年までに97億人になると言われる。一方で、地球上の自然資源は限られており、米国の、国際環境NPOグローバル・フットプリント・ネットワークGlobal Footprint Networkによると、地球が1年間で再生できる水や食料、清浄な空気などの自然資源がすでに8月8日で消費されてしまった、と言う。1年間で再生される量を1年間かけて消費すれば現在の自然環境を維持出来るが、それよりも年々早く消費されており、地球の自然資源が「蓄え」を枯渇させようとしている。1960年代には人類は1年間に再生される自然資源の4分の3しか1年間に消費していなかった。しかし、1970年代には急速に消費量が増し、1年よりも年々早く消費するようになってしまった。現在の消費スピードを維持するには地球が1.6個必要であり、世界が米国と同じような消費を行うと、地球が4.8個も必要になる。日本は少子高齢化で人口は少なくなって行くが、生活スタイルは大きくは変わらないだろうから、資源の消費は多い状態が続くだろう。消費率は先進国の方が圧倒的に高いので、先進国が率先して生活スタイルの変更に取り組んで行かなければ、まさに自然資源の枯渇が現実的になって来るだろう。温暖化を含めた地球環境の変化は先進国や新興国の資源消費を再考しない限り、止められないだろう。
バラ

最新の画像もっと見る

コメントを投稿