釜石の日々

大槌の寺院

昨日は釜石で冬の味覚まつりがあったがまずまずの天気だったので大槌の寺院めぐりを優先した。寺社は各地方の歴史と文化の遺産なので非常に興味を惹かれる。その上寺社によっては花木の古木が見られるので尚さらだ。特に東北は枝垂れ桜が多く、まるで京都の寺社めぐりをしているような錯覚さえ覚える。京都との相違は苔にあるようだ。京都の寺社は苔が多く、苔の緑が花や紅葉に彩りを添えてまさに見せる庭園になっている。東北では特に地方の寺社は苔が少ない上に剪定も京都ほどしっかりとされていない分ある意味で自然体になっている。大槌へはまだ数回しか行っていなかったが狭い地域だからとあまり下調べもしないで出かけた。街中の大念寺(浄土宗)から江岸寺(曹洞宗)へ向かった後、蓮乗寺(日蓮宗)へ行くつもりが通り過ぎてしまったことに気付き、しかたなくそのまま10Km以上離れた川井村方向の金沢地区にある大勝院(臨済宗妙心寺派)へ行くことにした。大勝院から引き返して来た時に蓮乗寺を見つけて立ち寄り、最後に吉祥寺に向かった。しかしこの吉祥寺は3度も人に聞いてやっとたどり着いた。そのかいがあって吉祥寺が一番心を惹いた。寺の前の雑木林にも数種類の野鳥がおり、ベニマシコをはじめて目にした。石の階段の横にはツツジや椿があり、かなりの年数の銀杏の巨木がある。山門をくぐると左手に百日紅の巨木、右手の鐘楼のそばには枝垂れ桜があり、その下には竹の筒から水が流れ落ちる手水(ちょうず)が置かれている。正面には立派な本堂がある。1615年の開基という。三代目の豪商前川善兵衛が現在地に移したそうだ。春、夏,秋と季節を楽しめる寺だ。


吉祥寺(大槌町) 右端の椿の影に鐘楼が見える この位置の手前まで杉並木が続く
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