釜石の日々

美味いイワシと興味深い郷土史

昨夕は暗くなってから西の空に宵の明星が明るく輝いていた。匠の方からお招きがありお宅へ伺った。味の匠の方が奥様と二人で両石湾で釣った真イワシとカタクチイワシがメインの料理であった。イワシのハンバーグなるものを初めていただいた。とても美味でイワシが材料とは思えなかった。干して焼いたイワシも新鮮でこれも非常に美味であった。新鮮な材料を本当にさらに上手に料理する腕はいつもながらに感心させられる。同じく獲れたてのムール貝、釜石ではシューリと言うそうだが、カキも焼いてたべるのだがいずれも酒と合わせて食べたくなるような旨味がある。イワシのひっつみもいただいた。いつもの人たちが集まって来られたがいずれも味にこだわりのある人たちで、どの料理をとっても味付けにも満足させられるものばかりであった。昨夜は釜石の昔の川で獲れた沢ガニやうなぎの話、渋柿の渋の抜き方の話、初めて知った山の梨ー山梨の話や匠の方の敷地にかって釜石近辺で最大の館(たて)があったり、山の神様として巨石があるという話を真剣に聞かせていただいた。最後の話は特に興味があり南部氏が岩手を治める以前の阿曽沼氏の時代のもではないかと思われるのと、巨石は縄文時代の巨石を使った祭事と関連があるのでは、と言う疑いが感じられ、そのうち一度は拝見したくなった。そうした話からこの地方の葬儀の列では宗派に関係なく4つの龍(たつ)が立ち、曹洞宗では黒の龍が重要だと言うことも語られた。これについても興味をそそられ、宗派に関係なくということからむしろその由来は仏教的なものというよりもこの地方の土着の風習と関連しているのではないかと言う疑問が湧いて来た。東北の歴史にも魅せられて来ているのでなかなか楽しい夜だった。


干されたイワシ


カタクチイワシとマイワシ
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