釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

越喜来湾と天照御祖神社

2009-08-03 07:04:54 | 歴史
昨日は天気予報通り朝は曇っていて9時前に大船渡の小石浜へ向かった。例の泰山木の花を見るためだ。越喜来の鬼沢の大きな一軒家に昨年も咲いていた鬼百合がたくさん咲いていた。このお宅には80を過ぎた御夫婦が住んでおられて軒下には大きな蜂の巣がある。お守りとして取り除かないでそのままにしておられる。このお宅にも泰山木があるが見たところ花は咲いていない。小石浜の新沼さんの泰山木に一輪だけ花が咲き始めていた。ちょうどご主人が出かけられるところでご挨拶をして少しお話しさせていただくと泰山木の花はこれからだそうだ。大賀ハスは今年は天候のせいか勢いがないと言われる。確かに蓮の葉も緑の色が薄い。それでも蓮の水田を一人ゆっくりと一回りして見させていただいた。シオカラトンボがたくさん飛んでいる。蓮の花もこれまでで一番多く咲いているがきれいに開いた花がない。時間の関係なのかちょっと残念だった。帰りに鬼沢の漁港付近で海を見ると小島の感じがいいので漁港へ入って行った。すると偶然海岸の岩場には浜百合が山百合とともにたくさん咲いている。近くで漁師の方々が丁寧に網の整理をされておられたので邪魔にならないよう気をつけながら岩場の浜百合を見ているとそばにイソヒヨドリがいた。夏のせいかちょっと色が薄くなって見えた。沖へ半島状に続くその先端に小島が二つ程あり、その一つは大船渡の碁石海岸にある穴通磯のように穴が一つ開いている。越喜来湾も陸中の他の湾同様まるで湖のように波がなく穏やかな水面が広がっている。唐丹まで戻って来ると以前から気になっていた天照御祖神社の標識を見てそこから左折して神社を探そうとしたが行き止まりでよく分からなかった。帰ってから調べるとどうもその反対側の海岸側にあるようだ。全国に天照御祖神社はあるが東北にも天照御祖神社は結構ある。日本書紀では天照とスサノオはイザナギとイザナミの子として姉弟であるとされている。乱暴者として描かれたスサノオは出雲へ追放される。天皇家の祖とされる天照とは異なり描かれ方に疑問がある。記紀は大抵不都合な相手は悪者として描いている。実際はスサノオは天照よりさらに古く、縄文時代より出雲を支配していた人物ではないかと言う説がある。むしろこの説の方が納得出来る。昼前に釜石市街へ戻ってみると青空が広がり気温は19度となっていてまるで別世界へ来たような変わりようだった。

今年は少し勢いの弱い大賀ハス

鬼沢の海岸に咲く浜百合と山百合

越喜来湾の穴通磯? 海面はほんとうに穏やかだ

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