三浦しをんさんの、『君はポラリス』という本のお話です
もくじ
永遠に完成しない二通の手紙
裏切らないこと
私たちがしたこと
夜にあふれるもの
骨片
ペーパークラフト
森を歩く
優雅な生活
春太の毎日
冬の一等星
永遠につづく手紙の最初の一文
本の説明文(丸うつし)
これって恋or愛?いえ、これこそ恋愛そのもの。
世間の注目も原稿の注文も「恋愛」のことばかり。
なら、とことん書いてみようじゃないの!ということで生まれた、ただならぬ「恋愛短篇集」。
初恋、禁忌、純愛、結婚、信仰、偏愛、同性愛…
本気で恋し、だれかを愛したいなら読むしかない!われらの時代のバイブル。
タイトルが気になって、図書館でこの本を手にしました
読んでみると、私のイメージとはかけ離れていたような、でもタイトル通りのような・・・。
痛々しいお話が多くて、読んでいて辛くなるところもあったけれど、
恋愛にはそういうこともあるのだろうなぁ・・・と思いながら読みました
自分の気持ちすらままならないのですから、相手のことなんて、ますますままならないもの。
でもだからこそ、ポラリスに例えられたのかしら
どのお話の登場人物たちも、良くも悪くもみんな、誰かや何かにひたむきで一生懸命でした。
私もポラリスになりたいです、それから、一生懸命でいたいです。
できるだけ、良い意味のほうで・・・
心に残ったところ
~ 『うらぎらないこと』の中より ~
恵理花と勇人が自転車や秘密基地とちがうのは、二人が思い出のなかの宝ではない、ということだ。
俺が一方的に大切だと感じるだけではなく、俺のことを大切だと感じていてほしいと、願ってもかまわない存在だということだ。
きみたちを決して裏切らない。だから安心して、きみたちもだれかを愛すればいい。
裏切られ、傷つくことがあっても、恐れずに他者を愛するといい。
俺は態度で、俺の大切な家族にそう示しつづけるだろう。
死ぬまで、飽きることなく。
裏切らず、本気を貫く。多恵子さんが言ったように、それは本当に、簡単なこと。
恵理花が、勇人が、やがて生まれるかもしれない勇人のきょうだいが、俺を求め望んでくれるかぎり、
それこそが俺の幸せであり、喜びになるのだから。