こころのたね

ここでまく種が、どこかで花を咲かせてくれたらいいな(*^_^*)
2018.8月より再開!母になりました✨

『君に届け』

2006-10-01 12:28:38 | 
椎名軽穂さんの『君に届け』というマンガを紹介します、紹介させてください(笑)
今すごく気に入って読んでいる本です
私は本のタイトルを気に入って買う“タイトル買い”をよくします。
タイトルでお話の感じも伝わってくるし、その作者さんのセンスも分かりますよね
『君に届け』も本屋さんでタイトルがパッと目に入ってきて手に取りました。
表紙もこの通り、すごく可愛らしくて“タイトル買い”かつ“表紙買い”ということで迷うことなく購入


主人公は長く揃えられたまっすぐな黒髪と青白い肌の暗い見た目、口下手で緊張してなかなか上手に笑えない不器用さのせいで皆から誤解され恐れられている、黒沼爽子(通称「貞子」)
本当の爽子はけなげで前向きな感動屋さん(座右の銘は「一日一善」)、クラスメイトと仲良くなりたくて役に立とうと色々頑張るけれど、「貞子」の噂ばかりが先行してなかなかうまくいきません
でも爽子の本当の姿を見てくれて、「貞子」ではなく「爽子」として普通に接してくれる人がついに現れました
「噂なんか関係ない。俺が見てる黒沼だけが、俺にとっての黒沼だ。」
それは明るくさわやかで気さくな人気者、風早翔太
実は風早くん、入学式の日に爽子の自然な真の笑顔を見た時から、爽子に惹かれていたのです
風早くんと仲良くなるにつれて、風早くんの言葉がきっかけになって少しずつ変わろうとする爽子、吉田さんと矢野さんという初めての“友達”もできました
ずっと独りぼっちで、それが当たり前だと過ごしてきた「貞子」のこれまで。
自分の言葉を聞いてくれる人がいる、優しい気持ちを返してくれる人がいる「爽子」の今。
自分が周りに居たら迷惑を掛けてしまうかもしれないと悩むけれど、どうやって1人で居られたのかもう忘れてしまった、どうやったら元通り初めからなかったことにできるのか分からない爽子
独りに慣れてしまう、とても悲しいことですよね
でも悩んでまた独りに戻ろうとする爽子を、ダメだと叱る風早くんと吉田さん&矢野さん。
「近づくことを否定されることはあっても、離れていくことを許さないでいてくれる人、今まで居たかな」そんな爽子のうれし泣きが、私もうれしかった
ずっと求めていた存在、ずっと憧れていた大事に思う気持ち・大事にされる気持ち
出逢った頃に生まれたあの気持ちがもっと大きくなった今の気持ちが、いつか君に届くだろうか・・・そんなお話です


長々と書きましたが、一言で表現するならこのお話はかわいいです
あり得ないくらいにひたすら良い子の爽子&冗談みたいにとにかくさわやかな風早くんがかわいくってしかたありません
風早くんへの「憧れ、尊敬」が「ドキドキする初めての気持ち」に変わっていく爽子、爽子が「気になる存在」から「大切にしたい子」に変わっていく風早くん、二人を応援したくなるんですよ~
ドロドロコテコテした恋愛マンガは苦手で読まないのですが、こういうほのぼのした恋愛マンガはいいなぁと思います
ニッコニコしながら読み返してしまうお話
現在2巻まで発売になっていてまだ連載中ですが、近所にお住まいで読んでみようかと思った方は個人的に言ってくれればお貸ししますので、読んでみてください(笑)
読んでほっこりするマンガを読みたい方におすすめしたい本です