こころのたね

ここでまく種が、どこかで花を咲かせてくれたらいいな(*^_^*)
2018.8月より再開!母になりました✨

オノちゃん

2006-09-02 16:46:57 | 人々
今日はオノちゃんの話をさせてもらいたいと思います。
オノちゃんは、私が高校に入って初めてできた友達です。
出席番号が前後で、家も近所で、いつでもいちばんそばに居た人
性格はマイペースで真面目な努力家、ぼんやりしているようで実は強い意志を持ち、鋭い感性を持った人です
休み時間や帰り道などでは、テレビの話・帰り道の景色の話・授業の話・家族の話、他愛ない事を話していました
「いつか縁側のある家に住みたい」「スイスに行ってみたい」とか、共通の好きなものの話をして、それだけでワクワクしたり

クラスメイトからは「二人を見ているとほのぼのする」と言われていた私たちなのですが、実は結構喧嘩をしていたのです
きっかけは色々でしたが、小さいことですぐ自分の殻に閉じこもってしまう私とそれを敏感に察知するオノちゃんとの攻防戦という感じ
「我慢できることなら自分が我慢すればいいこと。関わりたくない人のことはどうでもいい」と思っている私は、基本的には人と喧嘩にならないタイプ
だから友達と喧嘩らしい喧嘩をしたのは、彼女とが初めてでした。
当時は「なんでこんなに喧嘩になるんやろ・・・」と悩みましたが、きっと私とオノちゃんの心の凹凸は綺麗にはまり込むには少しずれていて、そのずれがぶつかる箇所がお互いにとって重要で痛い所だからこそ、摩擦が起きたんでしょうね
泣いたり喚いたりしながらもとことん話し合って、そのずれた箇所をけずれた時・・・私は人として成長することができていたと思います
今までに居なかったタイプの友達だけど、私にずっと必要だった友達
だって多分、こんなに私と喧嘩してくれる友達は他には居ません
こんなに他愛ないことばかり話せてそれが楽しくて、沈黙が怖くない、彼女はそんな貴重な友達でもありました
「お父さんが転勤続きだったから故郷と呼べる場所がない、飯塚にいるのも高校の3年間だけ」と聞いて、私達がいるこの場所を、実際の故郷ではなくてもオノちゃんがこっちに遊びに来た時に「帰ってきたなぁ」と思える“心の故郷”にしてあげられたら・・・と思っていました

今オノちゃんは、高校の時のように当たり前に毎日会える距離にはいません。
そのとき互いに譲れない気持ちがぶつかり合って、互いにゆるせず受け入れられなかった私とオノちゃん
おそらく本当なら、もっとこのブログに名前が出てくるはずだった人
「だって私が居なくてもかくちんは平気でしょ?」とオノちゃんは言うけれど。
確かにオノちゃんがそばに居なくても、私の毎日はこうして進んでいくけれど。
でも。でもね、そばに居なくても大丈夫なオノちゃんが、それでも居てくれなくちゃ、私はイヤだよ

白状すると、オノちゃんと喧嘩する自分が嫌いでした
でもそれ以上に、仲直りした後の自分のことをもっと好きになれました
だから、今の私は自分のことを嫌いなままです。
それでも何年経とうがオノちゃんはオノちゃんで私は私のままだと思うので、変わらず友達でいられるはず
人生まだまだ長いです。今のこの状態も、いつかオノちゃんと縁側でお茶を飲みながら「あんなこともあったねぇ」「若かったなぁ」と笑い合える日がくる気がしています
オノちゃんは私にとって、高校生の時も今もおばあちゃんになっても、変わらず特別で大切な友達です

みなさんにはこういう特殊な関係(?)のお友達はいますか?
あと元英語科の中にもしこのブログを読んでくれた人がいたら、みんなにとってオノちゃんがとんな友達だったかも聞かせてほしいな