こころのたね

ここでまく種が、どこかで花を咲かせてくれたらいいな(*^_^*)
2018.8月より再開!母になりました✨

『まっすぐにいこう。』

2006-09-24 19:37:30 | 
きらさんの『まっすぐにいこう。』というマンガをご紹介します
これは私がすごく好きなマンガで、「何か面白いマンガない?」と友達に聞かれた時に大体おすすめする作品

主人公は、雑種犬のマメタロウ。マメのご主人である高校生の郁ちゃん、郁ちゃんの彼氏の秋吉くんや友達の直ちゃん・たけやん達と、その周りの友達犬との日常が描かれています
登場人物たちも非常に個性的ですが、登場ワンコたちも紀州犬のはなこちゃん・ヨークシャーテリアのセバスチャン・ハスキーの源さん・スタンダードプードルの六花ちゃん・ダックスの空ちゃんなど、本当にかわいかったりかっこよかったり
ちなみに私が好きなキャラクターは・・・
人間なら照ちゃん(スキンヘッドにサングラスで超強面、でも実はかわいいものが大好きで料理上手な心優しい古典教師)
犬なら源さん(傷ついた過去を持っているけれど、だからこそ他の犬や人間の感情に敏感で、面倒見がいい無口な男前ハスキー)と六花ちゃん(人見知りで控え目だけど、ひたむきで穏やかなプードル)ですね

基本的にほのぼのとしたお話が多くて微笑ましい気持ちになれるのですが、ただ癒されるだけの物語ではありません。
時には喧嘩・嫉妬・いじめ・悩み・不安など、読む側が深く考えさせられる内容もあります。
きらさんがマメを通して語る私たちへのメッセージ、それは何気なく、けれど深いものです
「毎日同じような空だけど、空もよく見ると移り変わっている。自分達の日常も気付かないだけで本当は少しずつ変わっていっていることを知れば、人生はこんなにも楽しい」
「“付き合ってください”で始まる恋人同士よりも、もしかしたら気持ちだけで繋がる友達同士のほうが本当はずっと難しい。あやふやで始まるかもしれない、けれど共に過ごす時間の中で生まれた確かな絆がそこにあること、それを大切にすることを、絶対に忘れてはいけない。忘れないその気持ちだけが頼りだ」
「大切だからこそ口に出来なかったことがあった。でも、大切だから口にしなければならないことがある。人間には言葉がある、自分の思いを相手に伝える手段がある。みんなが大切な人と、もっとお互いに話ができたらいいのに」
これはほんの一部ですが、こうして忘れてはいけない大切な心を読者に語りかけてくれる本です
私が要約して言葉にしただけでは、伝わりづらいかもしれませんが・・・

私が表紙に惹かれて本屋さんでこの本を手にしたのは、確か中学生の頃
それから随分と時間は流れて私は社会人になり、郁ちゃん達はまだ1歳しか歳をとっていませんが(笑)、郁ちゃん達と一緒に私も成長してきたような感覚がしています
現在20巻以上発売になっていてまだ完結していないけれど、興味のある方はぜひちょっとお手に取ってみてください
それぞれ自分達の日常を一生懸命に生きている、愛すべき人や犬たちに出会えるはずです