おはようございます。
今日は、準備書の「第6章の2」方法書の「意見の概要」に対する「JR東海の見解」の「生活環境(環境保全一般:評価項目、調査、予測・評価手法)」について
一部の「意見の概要」を抜き出してみます。
●JR東海の判断において選定しなかった評価項目があるが、想定しうるすべての項目について必ず予測・評価を行い、地域の住民に十分説明を尽くすことを要望する。
●項目の選定は、主務省令の参考項目及び過去の新幹線事例を参考に選定しているようだが、本事業は、従前の新幹線事業とは構造や走行方式が異なるものであり、また、過去の事例以降、環境を取り巻く社会情勢も異なっており、もっと真摯に事業特性や地域特性を踏まえ、項目の選定を実施すべきである。
●調査、予測、評価方法の記載に具体性がない。線路、付帯設備等の計画が現時点で明確でないとしても、一定の範囲を示した上で、これに応じた調査、予測等の方法を示すべきである。また、調査、予測方法においては、地点を明確にすべきものであって、その場合、影響要因から影響の程度、範囲を概略推定した上で地点を導くべきである。この方法では、方法書手続きを導入した環境影響評価法の趣旨を満たしていない。
●短期的影響、長期的影響を含め、良い影響、悪い影響を網羅し、現技術で予測できる項目と、予測が困難な項目について、分かる範囲で詳細に情報開示することが先決である。そのような資料がない限り、環境影響評価項目を定めることができない。具体的な項目等、情報開示をお願いする。
●南アルプスは山梨・長野・静岡三県に分かれているが、評価の際は県単位ではなく南アルプスという地域に与えるという観点で行うべき。
等々の意見に対しての「事業者の見解」は、ここでも原則論と言い逃れ的な内容と思われます。
<コメント>
千数百頁に及ぶ「環境影響評価準備書」を発表し、その説明会は早いところは9月27日から始まり、お遅いところでも10月18日であり、準備書を充分読む暇を与えず済ましてしまおうとする魂胆と受け取れます。
説明会の運営も独善的な進め方で、一人3問、再質問は一切受け付けない、都合の悪いことは答えないという、これまでの説明会と何ら変わることはなく、説明し納得してもらうという姿勢は微塵も感じられず、法律に従い「説明会を開催した」というアリバイづくりのためしか考えられません。
沿線住民等の意見に対する「事業者の見解」も全く同じスタンスの内容であり、環境影響評価を単なる事務手続きで済まそうとしています。
説明会が終わっても、パブリックコメント(締め切りは、11月5日必着)があります。方法書の時以上の意見の集中を取り組もうできありませんか。その意見がまとめられ各都県と市町村に送付されます。そして最後の決断を下すわけでありますから、各都県や市町村の「環境影響評価審査会等」の成り行きに注目し、傍聴も積極的に取り組むべきであります。
以 上
今日は、準備書の「第6章の2」方法書の「意見の概要」に対する「JR東海の見解」の「生活環境(環境保全一般:評価項目、調査、予測・評価手法)」について
一部の「意見の概要」を抜き出してみます。
●JR東海の判断において選定しなかった評価項目があるが、想定しうるすべての項目について必ず予測・評価を行い、地域の住民に十分説明を尽くすことを要望する。
●項目の選定は、主務省令の参考項目及び過去の新幹線事例を参考に選定しているようだが、本事業は、従前の新幹線事業とは構造や走行方式が異なるものであり、また、過去の事例以降、環境を取り巻く社会情勢も異なっており、もっと真摯に事業特性や地域特性を踏まえ、項目の選定を実施すべきである。
●調査、予測、評価方法の記載に具体性がない。線路、付帯設備等の計画が現時点で明確でないとしても、一定の範囲を示した上で、これに応じた調査、予測等の方法を示すべきである。また、調査、予測方法においては、地点を明確にすべきものであって、その場合、影響要因から影響の程度、範囲を概略推定した上で地点を導くべきである。この方法では、方法書手続きを導入した環境影響評価法の趣旨を満たしていない。
●短期的影響、長期的影響を含め、良い影響、悪い影響を網羅し、現技術で予測できる項目と、予測が困難な項目について、分かる範囲で詳細に情報開示することが先決である。そのような資料がない限り、環境影響評価項目を定めることができない。具体的な項目等、情報開示をお願いする。
●南アルプスは山梨・長野・静岡三県に分かれているが、評価の際は県単位ではなく南アルプスという地域に与えるという観点で行うべき。
等々の意見に対しての「事業者の見解」は、ここでも原則論と言い逃れ的な内容と思われます。
<コメント>
千数百頁に及ぶ「環境影響評価準備書」を発表し、その説明会は早いところは9月27日から始まり、お遅いところでも10月18日であり、準備書を充分読む暇を与えず済ましてしまおうとする魂胆と受け取れます。
説明会の運営も独善的な進め方で、一人3問、再質問は一切受け付けない、都合の悪いことは答えないという、これまでの説明会と何ら変わることはなく、説明し納得してもらうという姿勢は微塵も感じられず、法律に従い「説明会を開催した」というアリバイづくりのためしか考えられません。
沿線住民等の意見に対する「事業者の見解」も全く同じスタンスの内容であり、環境影響評価を単なる事務手続きで済まそうとしています。
説明会が終わっても、パブリックコメント(締め切りは、11月5日必着)があります。方法書の時以上の意見の集中を取り組もうできありませんか。その意見がまとめられ各都県と市町村に送付されます。そして最後の決断を下すわけでありますから、各都県や市町村の「環境影響評価審査会等」の成り行きに注目し、傍聴も積極的に取り組むべきであります。
以 上
本当に恐ろしい。
http://www.yamaguchijiro.com/?cid=10