おはようございます。
今日は、10月2日のJR東海の環境影響評価準備書説明会で配布された「(岐阜県)のあらまし」の中の「環境影響評価の結果」について、いくつかの項目の問題点を取り上げてみます。
(赤色のアンダーラインは、私がひきました。)
●騒音・振動について
「列車の走行に係る騒音については、沿線土地利用対策や個別家屋対策等の総合的な騒音対策の他、防音壁や防音防災フードの設置により、環境基準との整合を図るよう努めます。」となっており、コンクリート製のフードで覆って、更に家屋の防音対策を行わないと基準値がクリァーできないという事であります。
●地下水・水資源について
「破砕帯等の周辺の一部では地下水の水位に影響が生じる可能性があります。地下水を利用した水資源に与える影響の予測に不確実性があることから事後調査を実施します。」となっています。
山口地区は、水源である高土幾山の北側から斜めにトンネルが抜けてくるために、河川・湧水・井戸の枯渇が予測されます。生活用水や稲作への影響が非常に心配されます。
また、関西電力の山口発電所建設時に破砕帯が確認され、発電所の位置が変更された事実があるそうです。
その他、瀬戸地区は高峰山の裾をトンネルが通ります。また山の田地区は、浅間山の裾をトンネルが通り、河川・井戸の枯渇が心配されます。
しっかりと事前の水文調査が必要ですが、確実に行われたかを説明会で確かめることが重要であります。
●土壌汚染について
黄鉄鉱を含む「美濃帯」は回避せず、有害物質が認められたら処分するとしています。本来は回避すべきであります。
ウラン鉱床は「旧動燃」(現在の日本原子力研究開発機構)のボーリング調査を基に回避できるとしていますが、ジャーナリストの樫田秀樹さんが「日本原子力研究開発機構」に確かめたところ「掘ってみないと分からない」というコメントだったそうであります。(10月5日のブログ「週刊金曜日」の記事をご参照下さい。)
●日照障害について
「影響が認められる場合は公共補償の基準に従って対応する」としています。 「日陰になったら金を出すから我慢せよ」という事であり根本対策ではありません。これは、JR東海が緩衝地帯を設けないための犠牲であります。
●電波障害について
高い構造物ができるために当然発生します。
●景観について
苗木城跡付近に橋梁がかけられる計画で「景観への影響は小さいと予測します。」としてCG写真が載っていますが、風光明媚な場所に巨大な構造物を造るわけですから、実際に近くで見れば、景観の妨げになると思います。
●廃棄物等について
「建設発生土(約1.280万㎥)については、本事業内で再利用、他の公共事業などへの有効利用を考えています。」としています。残土の量は明らかにされましたが、処理先が明示されず、準備書として不備ではないでしょうか。
「公共事業への有効活用」と述べ自治体に下駄を預けるような表現になっています。残土処理に一切税金を使うべきではありません。JR東海の責任においてすべて処理すべきであります。
ちなみに、山梨県は39億円の巨費を投じ山梨実験線の残土を受け入れ整地しましたが、現在使用目的も決まらず放置されているという事であります。 以 上
今日は、10月2日のJR東海の環境影響評価準備書説明会で配布された「(岐阜県)のあらまし」の中の「環境影響評価の結果」について、いくつかの項目の問題点を取り上げてみます。
(赤色のアンダーラインは、私がひきました。)
●騒音・振動について
「列車の走行に係る騒音については、沿線土地利用対策や個別家屋対策等の総合的な騒音対策の他、防音壁や防音防災フードの設置により、環境基準との整合を図るよう努めます。」となっており、コンクリート製のフードで覆って、更に家屋の防音対策を行わないと基準値がクリァーできないという事であります。
●地下水・水資源について
「破砕帯等の周辺の一部では地下水の水位に影響が生じる可能性があります。地下水を利用した水資源に与える影響の予測に不確実性があることから事後調査を実施します。」となっています。
山口地区は、水源である高土幾山の北側から斜めにトンネルが抜けてくるために、河川・湧水・井戸の枯渇が予測されます。生活用水や稲作への影響が非常に心配されます。
また、関西電力の山口発電所建設時に破砕帯が確認され、発電所の位置が変更された事実があるそうです。
その他、瀬戸地区は高峰山の裾をトンネルが通ります。また山の田地区は、浅間山の裾をトンネルが通り、河川・井戸の枯渇が心配されます。
しっかりと事前の水文調査が必要ですが、確実に行われたかを説明会で確かめることが重要であります。
●土壌汚染について
黄鉄鉱を含む「美濃帯」は回避せず、有害物質が認められたら処分するとしています。本来は回避すべきであります。
ウラン鉱床は「旧動燃」(現在の日本原子力研究開発機構)のボーリング調査を基に回避できるとしていますが、ジャーナリストの樫田秀樹さんが「日本原子力研究開発機構」に確かめたところ「掘ってみないと分からない」というコメントだったそうであります。(10月5日のブログ「週刊金曜日」の記事をご参照下さい。)
●日照障害について
「影響が認められる場合は公共補償の基準に従って対応する」としています。 「日陰になったら金を出すから我慢せよ」という事であり根本対策ではありません。これは、JR東海が緩衝地帯を設けないための犠牲であります。
●電波障害について
高い構造物ができるために当然発生します。
●景観について
苗木城跡付近に橋梁がかけられる計画で「景観への影響は小さいと予測します。」としてCG写真が載っていますが、風光明媚な場所に巨大な構造物を造るわけですから、実際に近くで見れば、景観の妨げになると思います。
●廃棄物等について
「建設発生土(約1.280万㎥)については、本事業内で再利用、他の公共事業などへの有効利用を考えています。」としています。残土の量は明らかにされましたが、処理先が明示されず、準備書として不備ではないでしょうか。
「公共事業への有効活用」と述べ自治体に下駄を預けるような表現になっています。残土処理に一切税金を使うべきではありません。JR東海の責任においてすべて処理すべきであります。
ちなみに、山梨県は39億円の巨費を投じ山梨実験線の残土を受け入れ整地しましたが、現在使用目的も決まらず放置されているという事であります。 以 上
6日に桜ヶ丘ハイツでのJR東海の説明会に参加しました。
私は事前にJR東海の準備書を一通り読んでから参加しましたが、実際の説明会での資料はJR東海にとって都合の悪くなりそうな点はすべて省いてありました。
たとえばウラン鉱床について、ウラン鉱石はどのようなものでどうして避けなければならないかは一切説明がなかったです。(ウラン鉱床について質問された方がいましたが大丈夫の一点張りでした。)
私自身質疑応答の際に手を挙げていましたが
時間がないということで質問をすることすらできませんでした。
廃棄物の処理についても、公共事業で処理する等のことは一切説明せずに『全ての工事は自社で負担する』と嘘の説明をしていました。
この企業は地元住民のことは何も考えてないということがよくわかった説明会でした。
説明会に参加されたことのある方々が言われている通り、形ばかりの誠意などみじんも感じないものでした。
(コメントされた方やご存知な方も多いと思いますが、とにかく、この計画がいかに問題だらけであるかを広く多くの方々に知っていただくために、ブログその他と重複した内容になるかと思いますが、投稿いたします)
ウランは、一度掘り出すと半永久的に(ウランの半減期は45億年)、その残土はラドンガスを放出し続けます。ラドンガスはウラン鉱山労働者の疫学調査で内部被爆し、肺がんのリスクを高めることが判っているそうです。
説明会では、ウラン残土が出ることを懸念した質問だったはずが、「トンネル工事は喚起すれば問題ない」ととんちんかんな回答をJR東海の説明ではされました。