ヒヨちゃんが行く!

松本市在住「大平滋子」の写真と詩のブログ

栽培樹

2010-12-09 | アート
病に倒れた人のりんご畑、
剪定の手も入れられず、
収穫もされないりんごが
ブラブラとぶら下がっていました。

枝先で腐り始めるりんごや
鳥害著しい玉を見て、
手をかけねば
雑木のようになるそれを
悲しく眺めてきました。

栽培樹とは、
手をかけた分、分け与えられる、
共存共栄の関係でした。
当たり前のように見える風景の、
人の手のかかった分だけ
美しくあるかを
胸に刻んだことでした。