ヒヨちゃんが行く!

松本市在住「大平滋子」の写真と詩のブログ

春の蒼

2013-03-31 | タウン




ミルクを入れた
とろりとした蒼


春とつくものを
集めて
たそがれ
帰る
石畳

春のたそがれは優しいよ

フリースみたいな
さわり心地の
蒼だもの



 

あかり

2013-03-29 | ピープル




灯りの下を
通るたび


マッチ売りの少女が
そうだったように

あたたかい
思い出が
浮かんでくる


淋しくないよ
淋しいけれど
淋しくないよ

大切にされたこと
愛されたこと
楽しかったことは
灯りの中で
浮かんでくるんだ


 



西日

2013-03-28 | ピープル



西日に
目を細めて
まぶしいねと
あなたは
笑いました

ちょっと彫りの
深くなった
あなたのお顔

そのお顔が
まぶしかった

まぶしいねと
わたしも
笑いました
ちょっと
うつむきながら
笑いました




CROW

2013-03-23 | ざれごと日記




英語でカラスは
CROW

CROWには
カラスって意味もあるけれど
雄鳥の鳴き声であったり
時を告げるって意味もある
赤子の喜ぶ声でもある

白いカラスは神さまの使者で
あったりする




最近の日本のカラスは
駆除の対象
そのちょっとむかしは
裕福の誉れであり
墓所の供物を食べることから
神の使いでもあったけれど
今のカラスは苦労(CROW)が多い

未来地図

2013-03-22 | ピープル




太陽がまぶしくて
南の窓からの光景は影絵になり

太陽がまぶしくて
北の窓からの光景はキラキラしている

南天は太陽の王座
まぶしくて
目を開けていられない

あふれる光
あふれる温もり

太陽がまぶしくて
おもわず目を閉じる

まなこの世界は朱

ゆくべき未来の
地図が浮かべている

光の中へ
ひかりの中へ
ひかりのなかへ

歩け