ヒヨちゃんが行く!

松本市在住「大平滋子」の写真と詩のブログ

顧客の目

2010-09-30 | アート
某社の入門機で撮影したコスモスです。
花の色がきれいに出ませんでした。

これを某カメラ店で現像したのですが、
ひどい……。
マゼンダの塊みたいな色になって、
いくらなんでも……と、絶句。
 (ですから、ある意味、十分に現代アートでしたけれど)

自宅のプリンターで試してみると、
見たままに近い色が出ました。
行きつけの写真屋ではこれよりも濃いぐらいで
許容範囲。
その店で、某カメラ店での写真を見せれば、
「色の調整していないね」と、あっさり(バッサリ?)。

「でもね、しょうがないよ、顧客にそのニーズどころか、
 よしあしを判断する基準がないから、
 どんどん天狗になっちゃって、
 基本がおろそかになるのかもね」

う-ん、怖い話です。

倒置

2010-09-29 | アート
世の中なにが正位置かなど、わからないものです。
寝転んで見れば世界は横転し、
逆立ちすれば倒置する。
舟を漕げば白々とし、
驚きおきれば巨大画像に。

正しい、という考えを抜け出すと、
面白い、楽しい、という考えが
浮かび来ます。

倒置とはさかさまにすることですが、
トーチは松明(たいまつ)。
いずれも、闇夜を照らし出す、輝きを秘めています。

え、強引なまとめ方?
そうかも。

斜めの光

2010-09-26 | アート
アスファルトの補修を
どのようにしているのか、
私は知りません。

けれども、日が斜めに射すようになって、
補修箇所が浮かび上がってくるのが、
美しく感じられるのです。

写真はご近所の画像ですが、
松本トンネル(有料)の長い坂に浮き出ている、
補修箇所の浮かび上がりは圧巻です。

70㎞/h、80㎞/hの速度が普通のこの区間。
さすがに、写真のためとはいえ、身を危険にさらす勇気はありません。
恨めしい視線を道路に送り、
撮れないからよけいに綺麗なのかしらと
短い嘆息を漏らすのでした。

狩人

2010-09-25 | アート
秋になれば、「紅葉狩り」に行くと申します。
で、
春に、「桜狩り」「七草狩り」などと申さないのは、
枯れ野に忽然と浮かび上がってくる対象物に寄るのでしょう。

秋は探さねば見つけられない。
だから、「紅葉狩り」なのかと思います。
さながら、紅葉を狩る人は狩人ですね。
訪ね行き、探し求め、目を養う。

さて皆様は、どのような秋の狩人でしょうか。
 (柿、梨、栗、キノコ、リンゴ……、私だけ?)

どうも混線

2010-09-24 | アート
言葉を考えていると,
ずっと,考えていると,
日常生活が おろそかになることが あります

あ~,神様が降ってきた!
ではなく,振ってきて,
石につまずいたり,
看板に激突したり,
車でなくて,生身でよかった? etc…….

ほしいものは 欲張っています.
つながっていく世界.

言葉を考えていると
そこにつながっていく人と
ものと
心と
時間が

愛おしいのです

思索にふけるに秋は
夜の更けるのが早く
足元を見ないで歩く この時期の私には
危ない季節です

どうも混線
カオス なんて言えたらかっこいいのに?!

夕焼け小焼け

2010-09-23 | アート
夕焼け小焼けで日が暮れるとは
童謡の歌詞ですが,
小焼けとはなんぞやと
辞書を引く私.
辞書にないのでした.

山のお寺の鐘が鳴るのですから,
山のお寺は西の空.
ほんのり焼けた空を背景に
ぽっかり浮かんでいるのでしょうか.

お手々つないで皆帰ろ
カラスと一緒に帰りましょ
となると,そんなに真っ暗な時間ではなし

この年になって,歌詞に「?」を覚える私です.

それにしても,雨上がりの夕焼け,
キレイでした.
夕焼けに心が洗われる,
そんな原体験を持つ日本人は多いと山折哲雄は述べます.
西方浄土の思想ゆえか,
はたまた,農耕民族の特性か,
あるいは,緋色、朱,赤が宗教色と合致したのか,
哲学とは離れ,
理屈抜きに,
わずかな色の時間を惜しむ心は,
誰にでも宿る気がします.

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山のお寺の件,
何考えて,昨日,これを書いたのでしょう
あ・ぶ・な・い・・・
小焼けに,小さく焼け残った残照を想像していたから
これを書くべきでした.

ボーッとしているのかしら,
はい! ボーッとしています! (9/24)

透明

2010-09-22 | アート
まだ生まれたばかりの子どもを
室内で抱く母親。
母親の二の腕に乗せられた
小さな指先に
光が当たって、
赤く染まっているのです。

透明であることの
なんと愛おしいことでしょう。
みずみずしさを宿したその指の
これから先,何を得るのでしょう。

透明であることの
なんと夢のあることでしょう。



石畳の間に芽吹いた雑草の
もう半透明にしかなれない
その命の
斜めに射した秋の日の
切なくも なんと 愛おしいことでしょう。

不透明であるものの
なんと夢をいただいたことでしょう。

tera

2010-09-19 | アート
1tera = 一兆なんて数字。
1000000000000 なんですね。

目がクラクラします。
一十百千万十万百万一千万一億十億百億千億一兆……
ゼロを数えても疲れます。

で、昨日データのバックをとっていて、
terabyteあるハードディスクの空き容量が僅かになっているのに愕然。
このところ、写真が楽しくて……。
それにしても……。
しょうがないので 2teraのディスクを買い求めました。

金庫がでかければ金持ちになるならいざ知らず、
撮ればいいってわけじゃなし、ちょっと反省したのです。
ちょっとだけですけれど。
ちょっとだけ。