ヒヨちゃんが行く!

松本市在住「大平滋子」の写真と詩のブログ

凪がぬ海

2012-11-30 | ピープル


凪いだ海を見た気がした
朝凪だった
わずかにピンクがかった
光が斜めに射していて
水面はほのかに毛羽立っている
今朝は冷えたから
霧が立とうとしているのだ

小鳥はまだ夢の中
早起きのカモが首を伸ばしはじめ
辺りをうかがっている
今日は何処に飛んでみようか
西の入り江か
北の湾か
眼を反転させて
思いを巡らし始める



トンネルを抜けると
辺りの景色は
荒れた海になった
ローレライの歌が
鋭い風になって
心に刺さる

海は凪がない

それでも漁師は
凪ぐ海を見つめて
明日を思う

明日は大漁に違いない
丁寧に絡んだ漁網を解きほぐし
凪いだ海を見る



Short-Short

詩と私と

2012-11-30 | ことば
その葉書には50円切手が貼ってありました
なんとなく爪の先で切手の縁を押し上げてみると
切手がスルスルと落ちてきました

消印はありましたが
無傷と言っていいほど
美しく剥がれたのです

その切手を掌に載せて
ずっと眺めていました

切手は一回だけしか旅ができないんだ

という言葉が浮かびました

「おじいちゃんと切手たち」

という詩物語の原型ができました
四ヶ月間 撮影をしたり 詩を練ったりしました











「最初ぼくたちは一つだったんだ」

という言葉に ある日であいました
訳もなく その言葉に惹かれました
一つだったものが何であるのか
ずっと考えました
目の前に 雫が浮かびました

雫は暮らしのいろいろな場面に現れました

光だったかもしれないし
音だったかもしれない
ともにした時だったかもしれないし
言葉だったかもしれない

最初一つだった雫の詩物語ができました
まとめるには やっぱり 四ヶ月ぐらいの時間が必要でした

Drops

というタイトルが浮かびました



機会を得て それぞれを一冊の本にすることにしました
よろしかったら ご覧になってくださいませ
 プレビュー画面にしてご覧くださった方が見やすいです
言葉が先行して画材を集めた詩画集です

撤収!

2012-11-29 | アート
というわけで
この御御足の三人で
信州大学付属病院での展示を撤収してきました。

撤収のあとは
殿方お二人に頼んでしまいました。
壁紙を掃除してください・・・と。
で、本当にきれいにお掃除してくださったのです。
 こういう心意気が最高です!



撤収作業が全て完了した時点で
ようよう打ち上げの珈琲
 で、カメラを向けると顔を背ける殿方二人・・・
 意外にシャイな様子です



たくさんのことを得ることができた展示でした。
たくさんの人にお会いした展示でもありました。
たくさんの人に支えられた展示でした。
特にご担当していただきましたNさんには
最高のご配慮を頂き感謝するばかりです。

県内外からのご訪問も頂きました。
展示の感想もたくさんいただき、励まされました。
だから、文中ですが


いっぱい いっぱい ありがとうございました!



と挨拶させてください。
明日からの信州大学での展示は、晴山千代子さんの「木の実のアート展」

私たちはといえば、
もう来年に向けて 歩き始めています。

鬼さん、笑ってください。
「おまえら、最高だな! おまえら見てると笑いが止まらんわ」
ですよね。
また一歩、また一歩、一歩ずつ歩き始めますね!






渦巻く思い

2012-11-28 | ことば


そんなものは
By Mail 
何でもとどく

螺旋階段を
上り詰めたところが
太陽の当たるところだ

By Mail
だれのために
なんのために
あなたは
それを書いたのか

増幅していく
虚構に
目を覆いたくなるけれど
同時に
芽生える
私の心の
渦巻く思い


今から

2012-11-27 | 


今から
信州大学付属病院での展示搬出用画材を買いに行きます

長いようで短く
短いようで長い
展示期間が終わろうとしています


いってきます!

終わってしまうのは淋しいけど
それ以上に嬉しい たくさんの素敵を
もらった 展示でした

あと二日・・・


それにしても 外はさむい・・・