ヒヨちゃんが行く!

松本市在住「大平滋子」の写真と詩のブログ

中庭

2010-07-31 | アート
松本市の伊勢町通りの突き当たりに
山田ドレスさんがあって、
このビルの中庭?が、なかなか面白い場所です。

巨大な壺の群れ、
小笹の間に苔むした石像、
季節の花、
無造作に見えるよう配置された花瓶に花、
それは、サクラの大枝一本であったり、
紅葉樹であったりします。

収集されたオブジェも面白いです、犬が多い。
好きな場所のひとつ。
季節を愛おしむ感性を感じます。


元町カフェ 石田晶展

2010-07-30 | アート
松本市の「元町カフェ」に行きました。

洋画家の石田晶さんの、油彩と写真の展示がありました。

石田さんは旅する芸術家のようで、自転車旅行やクルージングによる世界旅行など、
アルバムにされた写真が可愛らしく展示されていました。

もっとも圧巻はその油彩でしょう。
蛍をテーマにした今回の展示では
重厚な塗りの中に僅かな蛍の光が、
魂の在処を探るように力強くも、揺らぎながらも、
様々な様相を呈していました。

あるいは写真。
3Dカメラを用いた額は立ち位置によって
蛍の光が点滅して見えるのでした。

期間は今月末までですが、一見の価値は十分にあると思います。

「元町カフェ」 松本市元町7-6-51 元ビル2F
 0263-31-5711
 11;00-17;00

ランチあり、コーヒーには、甘~いシフォンケーキ付き。美味。



で、キッチン付近の写真(調子に乗って撮りたい放題も、アートカフェらしい?)



ウエルカムボード? センスの良さを感じます。



作品展示をされたいアーティストも募集中とのことでした。

塩島千典写真展 Fantastia Botanica

2010-07-29 | アート
葉書によりますと、


2010.7.31 ~ 8.15(休館 2.9)

塩島千典写真展 Fantastia Botanica が、

安曇野高橋節郎美術館 南の蔵 (0263-81-3030)


で開催されます。
インクジェット・プリンターによる花の写真は、
マットな印刷用紙を選択することで、
既存の写真とは違った面白さを醸し出していることでしょう。

よろしければ、お足を運ばれてみてください。

出光美術館の続き

2010-07-28 | アート
出光美術館名品展の続きです。

六道・十王図、六幅のとりは、
畜生道、生誕、戦、婚礼、出産、病気、野辺送りなどの、
六道が描かれた、約150㎝×90㎝の掛け軸です。
この絵の中で、特に惹かれたのは
野辺送りの白。
真っ白なんです。
室町時代の作品で、600年以上の歳月が経ったとは思えませんでした。

画面左上方に白装束に身を固めた従者が
棺を運ぶわけですが、
そのまま歩いて行きそうな
リアリティを感じました。

いっぽうで、源氏物語を描いた屏風に「漫画」を感じました。
その女性を思っている(この場合は葵の上)、
そういう作者の意図?が あふれているように思ったのです。
デフォルトされることで、より強く伝わる心象。
幽玄を描いた物語には似合っているかもしれません。

ちなみに葛飾北斎の2作は、迫り来る躍動に眼を見張りました。
すごい……。
小布施町の 北斎館に行きたくなりました。
  http://www.hokusai-kan.com/

日本の美

2010-07-27 | アート

松本市美術館で開催されています、

出光美術館名品展 日本の美」に行ってきました。

一番ステキだと思ったのは、
池大雅の「瀟湘八景図」、八幅です。
どうして、こんなに少ない線で、余情が生まれるのか、
天才と呼ばれる人の異才に眼を見張りました。

陶磁器はやっぱり古九谷と古伊万里が好きでした。

当麻曼荼羅図という鎌倉時代の掛け軸、
六道・十王図と合わせてみると、
渡来仏教色濃き時代の、上流階級者の世界観が忍ばれました。

会期は9月5日まで。


夕涼み

2010-07-26 | アート
夕方にならないと外出する気にならない、
ずっと、そういう陽気が続いていて、

暑い、暑い、暑い、

は、もう聞き飽きたのでしょうが、
やっぱり、お暑うございます。

で、夕涼み。
田んぼの用水路に出てみれば、
パステルカラーの水が流れていました。
光はとけあい、
つかの間のカンバスに柔らかな色合い。

暑さに……

2010-07-25 | アート
暑さに滅入っています。
入滅と書けば、高僧、あるいは釈迦の死を意味するんですが、
入滅を逆さまにした、「滅入る」、
これは絶対、庶民の言葉に違いありません。

そこまで高貴でなくていいからさ、
それでも、ちょっと高貴でいたい。
なんてね、思いつきそうですよね。
高僧のお葬儀の折なんかに?

で、秋の展示の構想(高僧でも、公葬でもない)に
また滅入っています。
バーンとこういうラインでやろうと思っていたのですが、
この春と初夏の展示で、
それでよいのか、と迷いが生じています。
それは、人と接し、自分の課題が見えた迷い。
よい迷いと思っています。

さて、ボチボチ、
滅入った根性に渇を入れ、
頑張りますか、もうすぐ8月。
あっという間に秋が来ますから。

斜に構える

2010-07-24 | アート
   

   

画像の整理をしていたら、
似た構図の写真に苦笑。

できるだけ、構図は考えずに撮影しようと思っているのですが、
私の中にはちゃんと 画面分割のセオリーがあるのでしょうか?

大暑

2010-07-23 | アート
暑い一日でした。

こんな日のプレゼントは 夕涼み。
赤く燃え立つ、ビル照明の赤は如何?

今日は大暑。
二十四節気の一つ。
太陽の黄経が120度の時で、暑さが最もきびしい頃です。
確かに、紫外線は降り注ぎますし、
陽光も半端ない強さ、
気温は朝からグングンうなぎ登り。

でも、確実に日の入りは短くなっているし、
影も長くなっています。
天文学的現象と体感感覚の差が大きい季節かもしれません。
だから、気の速い人は秋の気配を見つけられるし、
「夏だ~~!」と、気炎を上げる人もいるのでしょうか。

写真では、夕焼け色がちょっと変化してきたかと思う私ですが、
それとて、知識がもたらした幻影かもしれません。
感覚と知識の間で、
今日も、自分の感受性を試されているようでした。

ゴミ箱

2010-07-22 | アート
およそ当地のものと思われない山の絵。
100号はある絵です。
ある農家の作業場に飾られています。

いい絵ですねと褒めれば、
ゴミの日に出ていたから
拾ってきたとのこと。
拾った基準は、
額が立派だったから、いい絵かと思った。

美術館や、様々なギャラリーで展示されている絵。
この数ヶ月でも300点以上を見ました。
もっとかもしれません。

そうやって創作された作品の
一体、どのように処分されていくのか。
ちょっと淋しいような気持ちになりました。

作者のサインもない絵の
黎明の紫がかった山姿が
幸運ものに思えて 妙にいとおしくなりました。