大峰の河童

法螺貝を習得中 

河童の竹矢造り 「箆の節抜き」

2016年08月04日 | 日記


「へら竿」造りでは竹の節を抜い(中抜き)て穂先の細い竿を太い竿の中に仕舞う。 これは「へら竿」だけでなく普通の釣り竿でも節を抜いている。

小学生時代は町内に有った釣具店で釣り竿を購入する事が出来なかった事を思い出した。 当時の子供立ちは遊び道具を買う余裕が無く、自作していた。 学校の裏山に生えていた「メダケ」や「布袋竹」を使い、海岸で拾った釣り糸・針・浮きで鯛・チヌや鰻を釣って家庭の食材を確保した小学校時代を思い出しながら、訪問した「へら竿師」に竿造りの工程を色々お聞きした。

矢竹では節を抜く、抜かない、どちらが正解か? 伊勢神宮の徴古館や奈良春日大社の宝物館の矢を見に行ったが、展示物では判る筈がない。

以前、針金の先を熱し節抜きに失敗の経験とは異なる「へら竿」造りの節抜き方法に挑戦。
「長い錐」を造る材料を近所の資材店で番線を購入(径の太いビアノ線は高価)。 錐先は熱を加えて急冷し、30cm~100cmの長さの錐を造る。

「節抜き」作業は手揉みではなく、電動ドリルを使用する。 回転が速いと熱を持ち、竹を割る・節芽に穴開く・錐のセンタ-がブレると竹が裂ける等のアドバイスを思い出しながら作業を進める。

一本目は簡単に節抜きが出来たが、二本目以降は続けて失敗。 節芽の反対側が裂けてしまう。 特に羽中節の処で失敗します。 錐先に節を強く押さえ付ける力加減? 錐先の加工の違い? 

矢竹から箆に加工途中の10本程度を無駄にしたが、その後は力加減を習得。 4個所の節を綺麗に抜く事が出来。 熱した鉄の棒で節抜きした時より簡単で、失敗が少なく、作業が綺麗だ。