時空を超えて Beyond Time and Space

人生の断片から Fragmentary Notes in My Life 
   桑原靖夫のブログ

漂流する座標軸

2007年04月17日 | 雑記帳の欄外

    ブログの世界も多少は見えてきたし、そろそろ閉店の時かなという思いもある。ブログの持つ限界を感じるとともに、他の手段では得られない効用もあることも分かってきた。スタートした時は五里夢中。脳細胞の劣化防止にもなるかと、若い友人のお勧めに軽率に乗って、見よう見まねで始めてみた。しかし、中身は最初から自己流だったし、どんなことになるのかは皆目見当がつかなかった。

  他方、このブログを訪れてくださる人々の中に、方向がだんだん見えてきましたよと、好意的に評価してくださる方も出てきた。大変有り難いことではあるが、書いている本人には依然として行方定まらぬ旅をしているように思われる。

  当初はあまり意識してはいなかったが、どうも白紙の上に色のついた「まち針」(カラー・ポイント)を刺しているような作業に似ていると思うようになった。茫漠とした人生の記憶の中から、浮かび上がったものをそのかぎりで掬い取り、針で留めておくようなことをしているらしい。

  浮かび上がったテーマは、他よりは多少記憶が濃密なことが多く、関連して書き始めるとかなりの量にはなる。自分でもとりとめのないことを記していると思うのだが、針が集中して打たれている領域が少しずつ増えている。まったく白紙だったところに、濃淡のある領域が生まれている。脳神経細胞の活動の反映でもあるようにみえる。

  寄り道が多かったり、よけいなことがくどくどと書かれているのは、メモ代わりの意味もある。ペンでメモを作るという作業が、次第に面倒になってくるのを埋め合わせるように書いてしまうからでもある。

  今一番困惑する質問は、座標軸はなにかと聞かれることである。

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