ぽぉぽぉたんのお部屋

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「ペルシャン・レッスン 戦場の教室」

2023-01-17 | 映画のお話
「偽りの言葉で、生き残れるか。」

ドイツ・ロシア・ベラルーシ合作の映画

監督はウクライナ出身のバディム・パールマン

そして、主人公のユダヤ人の青年ジルを演じるのがアルゼンチンのナウエル・ペレーズ・ビスカヤート
彼が本当に俳優の滝藤賢一さんにそっくりで・・・

ナチスドイツの強制収容所に入れられたユダヤ人の青年

つかまってすぐに撃ち殺されかけたのだが
バタバタと崩れ落ちる人々の中で
運よく弾が当たらなかった彼は ペルシャ人だと必死で叫ぶ

その直前、輸送される車の中で
サンドイッチと交換したペルシャ語の本のおかげだった。
その時に
父のことはBawbawと聞いた 
たった一つ知ったこのペルシャ語が彼の命を救った。

ペルシャ語を教えることになったナチスの大尉に
「母は?」と聞かれて、とっさに「アンタ」とでたらめを言ったのだ。

日本語のアンタの意味を思って吹き出したい思いと
そうできない思いが交差する私はそのままのめりこんでいく

ペルシャ語のレッスンをすることで生き延びていくジルが
いつどうなるのか、ばれてしまうのかという紙一重の緊張感で
どんどん引き込まれてしまった。

最初の場面で助かるのはわかっているのに・・・
運がつながるのは本当に不思議だった

殺されてゆくユダヤ人たちの名簿を作る仕事も任され
彼らの名前から架空のペルシャ語を組み立ててゆくしかなかったのだが
数千の名前をそらんじるラストはまさに心を打つものだった。

沢山のユダヤ人が殺されてゆく中で自分だけが生かされ
生き残ろうとしていることの葛藤で自暴自棄になることもあったのだが
約束を守ろうと
それを大尉が必死で救いだすのだ。

それでも加担した大尉を許せない思いをぶつけるなど
後半、死を恐れなくなった彼は
どんどん大胆になっていくように思った。

ホロコーストの映画をたくさん見てきたが、実話かと思わせるような迫力だ。

何度も命拾いしての生還

そうして彼はその後、どう生きていったのかも知りたかった気がした。

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