お水取りは、今年で1258回目を数えるそうだ。
毎年3月1日から2週間にわたって行われる。
今年のお水取りは、きょうが最終日。
お水取りは、正式には「修二会(しゅにえ)」という。
旧暦の2月に行われるからなのだそうだ。
二月堂の名の由来はここにある。
午後4時頃に二月堂の前に到着。
まだ人は少なく、二月堂の一番近い場所で見ることができた。
ただ、始まるまでの2時間半、待つのが辛かった。
本を持っていったのだが、読んでいられないほどに寒い。
あと1時間、あと20分、あと5分……と、開始時間の午後6時30分が待ち遠しかった。
午後6時半。
松明が廻廊を上がってくる。
次々と松明が現れる。
火の力ってスゴイなあ、今まで寒さに震えていたのに暖かい。
建物の下に落ちる火の粉は、すぐに竹箒で掃かれる。
松明の火は近かったが、風向きのせいか、こちらまで火の粉が飛んでくることはなかった。
10本出揃ったところで、松明はくるくると回される。
花火を見ているようだった。
お水取りが終わり、桜の春ももうすぐだ。