大倉草紙

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【奈良】 唐招提寺

2008年06月30日 17時03分14秒 | 旅 - 奈良県
6月8日(日)
当日の行程:(京阪・宇治駅) → 【平等院】【宇治神社】 → 【宇治上神社】【宇治市源氏物語ミュージアム】【三室戸寺】 → (京阪宇治バス・三室戸寺~JR宇治駅)…(JR・宇治駅~新田駅)…(徒歩)…(近鉄・大久保駅~西ノ京駅) → 【唐招提寺】 → (タクシー) → 【興福寺】


【唐招提寺】(世界遺産)


宇治から電車を乗り継いで、近鉄西ノ京駅へ。
西ノ京駅から唐招提寺までの道は、4月に自転車で通ったことがあるだけだが、なぜだか、よく知った道のような気がする。


   
                  南大門

   
                 金堂(国宝)

南大門を通り抜けると、解体修復中の金堂が見える。
4月に参拝したときよりも、シートや足場が外されていた。


          
                仏像修理所

御影堂と仏像修理所の一般公開の最終日。
それで、宇治からの帰り途に奈良へ寄ったのだ。
 
金堂の解体修理にあたって、仏像を搬出するには、仏像を解体する必要があった。
仏像の表面に施された漆箔の剥離も目立つことから、この期に仏像も解体修理することになったようだ。
仏像修理所には、本尊・廬舎那仏坐像(国宝)、千手観音立像(国宝)、薬師如来立像(国宝)が 、像本体、台座、光背の部分に分けられて展示されていた。
仏像のX線写真もあり、これによって、廬舎那仏坐像の両の掌に数珠玉とみられる玉が埋め込まれているのが分かったらしい。
修理所とはいえ、間近で仏像を拝むことができたのは、ありがたいことだ。


   
                  講堂(国宝)

講堂には、本尊弥勒菩薩坐像(重要文化財)をはじめ、国宝の梵天・帝釈天立像、四天王立像、持国天立像(木像・乾漆併用、彩色)、増長天立像(木像・乾漆併用、彩色)、広目天立像、多聞天立像、重要文化財の持国天立像(木像)、増長天立像(木像)と、見事な仏像が安置されている。


          
                 鼓楼(国宝)

鼓楼には、鑑真和上将来の仏舎利を奉安しているので、「舎利殿」とも呼ばれる。
毎年5月19日の「うちわまき会式」には、ここから参詣者にうちわを撒く。
今年は、金堂の解体でスペースがとれないため、うちわは手渡しとなったようだ。


  
     本願殿(旧開山堂)          松尾芭蕉の句碑

鼓楼の向かいには、本願殿がある。
かつて、秘仏鑑真和上坐像は、本願殿に納められていた。
本願殿へ続く石段の傍らには、芭蕉の句碑がある。
 「若葉して 御目の雫 拭ばや」 ばせを
これは、芭蕉が本願殿で鑑真和上坐像を拝した際に詠んだ句だという。


   
               北原白秋の歌碑

御影堂の近くには、北原白秋の歌碑が建っている。
「水楢の 柔き嫩葉は み眼にして 花よりもなほや 白う匂はむ」


          
                御影堂入口

   
              御影堂(重要文化財)

   
                御影堂の庭
   
         鑒真大和上御影堂参拝記念の絵葉書

御影堂の宸殿の間では、参拝者が順番に鑑真和上坐像を拝むようになっていた。
鑑真和上は、まるで生きているように、静かに坐している。
宸殿の間の襖絵は、東山魁夷によるもの。
一面の、鮮やかな青色が印象的だ。
「濤声」と題するこの作品は、日本の海を描いているという。

参拝者たちは、宸殿の間の遠くから鑑真和上坐像をいつまでも見つめていたり、
縁側に腰をかけて庭の風景を眺めていたり、できるだけ長い時間、この空間を楽しんでいる様子だった。

御影堂の参拝記念の絵葉書をいただいた。
鑑真和上坐像、上段の間の襖絵「山雲」(絵葉書の写真左上)、松の間の襖絵「揚州薫風」(絵葉書の写真左下)の3枚。
襖絵は、いずれも東山魁夷が描いたものである。


   
               鑑真和上御廟入口

   
        鑑真和上御廟の敷地内から入口を望む

  
  鑑真和上御廟の敷地内           鑑真和御廟

唐招提寺の一番奥に、鑑真和上御廟がある。
新緑と、苔が美しい。


   
               唐招提寺の宝扇

              
              唐招提寺の御朱印

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