大倉草紙

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【京都】 三室戸寺

2008年06月27日 07時30分58秒 | 旅 - 京都府
6月8日(日)
当日の行程:(京阪・宇治駅) → 【平等院】【宇治神社】 → 【宇治上神社】【宇治市源氏物語ミュージアム】【三室戸寺】 → (京阪宇治バス・三室戸寺~JR宇治駅)…(JR・宇治駅~新田駅)…(徒歩)…(近鉄・大久保駅~西ノ京駅) → 【唐招提寺】 → (タクシー) → 【興福寺】


【三室戸寺】


  
         山門                 参道の石段

   
                山門の右手

山門をくぐると、庭園のあじさいが目に入る。
手前にはツツジが咲いている。
あじさいの見頃には、まだ少し早いかな。


  
        本堂                   阿弥陀堂

          
                 三重塔

本堂は、重層入母屋造。
本堂の前には、たくさんの蓮が植えられている。
案内板には、「7月より8月にかけて百種のハスが開花します」と書いてあった。
 
本堂の東側には、阿弥陀堂がある。
これは、親鸞の父日野有範の墓だという。
阿弥陀堂と鐘楼の間には、浮舟の古蹟がある。

三重塔は、兵庫県三日月町(現:佐用町)の高蔵寺にあったもの。


  
         鐘楼                 芭蕉の句碑

鐘楼の鐘は、誰でも撞くことができる。
訪れた日は、大勢の人が参拝していたので、長い行列。

参道の石段を登りきったところに、芭蕉の句碑がある。
 「山吹や 宇治の焙炉の 匂ふとき」


   
                  宝勝牛

本堂の前の「宝勝牛」の口の中には、石の玉が入っている。
これを撫でる(回せるようになっている)と勝運がつくそうだ。
「宝勝牛」の腹のあたりには、丸い覗き窓が空いていて、胎内に納められた牛の木像が見えるようになっている。
 
「こんなの、何の謂れもなく造ってるんだよ」と、牛の前で言っている初老の男性。
いえいえ、次のような謂れがあるようで。
昔、この辺りに住んでいた夫婦が、やっとのことで手に入れた牛が弱々しいので、
三室戸寺に連れて行っては境内の草を食べさせ、大切にしていたそうだ。
あるとき、牛が丸い「牛玉」を吐き出して、みるみるうちに元気になった。
その牛は闘牛で勝ち、夫婦は里一番のお金持ちになる。
その後、彼らは仏師に牛の木像を作らせ、その体内に「牛玉」を納めて、三室戸寺に奉納した、という言い伝えがあるそうだ。
ところで、前述の初老の男性だが、しっかりと「牛玉」を回し、「まあ、念のため」とつぶやいていた。
 

   
               運勝祈願の手形

「宝勝牛」の前には、横綱・若乃花、貴乃花の「運勝祈願の手形」がある。
若乃花関は、平成10年の春場所の前に三室戸寺で絵馬を奉納し、優勝したそうだ。
左側が若乃花、右側が貴乃花の手形である。
若乃花の手形のほうが、少しだけ小さい。


   
               枯山水の石庭

   
              池泉回遊式庭園

   
              庭園のあじさい

          
             庭園のあじさいと山門

三室戸寺には、枯山水の石庭と、池泉回遊式庭園がある。
それらの庭から山門のほうへと道なりに歩いていくと、あじさいが一面に敷き詰められていて、とても美しい。


          
              三室戸寺の御朱印

   
             三室戸寺のてぬぐい

   
           西国三十三所御詠歌のてぬぐい