大倉草紙

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【京都】 宇治神社・宇治上神社

2008年06月25日 07時37分27秒 | 旅 - 京都府
6月8日(日)
当日の行程:(京阪・宇治駅) → 【平等院】【宇治神社】 → 【宇治上神社】【宇治市源氏物語ミュージアム】【三室戸寺】 → (京阪宇治バス・三室戸寺~JR宇治駅)…(JR・宇治駅~新田駅)…(徒歩)…(近鉄・大久保駅~西ノ京駅) → 【唐招提寺】 → (タクシー) → 【興福寺】


  
     宇治川先陣の碑          宇治川の先陣争いの図

   
                  宇治川

   
              宇治川を詠んだ和歌

橘橋は、宇治川の平等院側の岸と中の島との間に架かっている。
対岸へ行くには、さらに、朝霧橋を渡らねばならない。
宇治川は広く、川の水は豊かだ。

中の島には、「宇治川先陣の碑」が建っている。
碑の解説文の下に、絵があった。
奥に描かれているのが名馬麿墨(するすみ)にまたがる梶原景季で、手前が頼朝から拝領した生喰(いけづき)にまたがる佐々木高綱か。
矢が飛び交うなか、馬でこの川を渡るのは、容易なことではなかっただろう。

宇治川の流れが速いのは、遠い昔から変わらないらしい。
対岸には、次のような、詠み人知らずの和歌の碑があった。

「宇治川は 淀瀬無からし 網代人 舟呼ばふ聲 をちこち聞ゆ」
 


【宇治神社】


  
       一の鳥居             宇治神社の御朱印

朝霧橋を渡り、すぐに目の前に、宇治神社の一の鳥居が建っている。


  
                   狛犬

この狛犬は、一の鳥居を入ったところにあるもの。
宇治神社の本殿外陣には、かつて木製の狛犬が置かれていた。
これは鎌倉時代のもので、宇治市指定文化財になっている。
現在は、宇治市歴史資料館に寄託しているらしい。


   
                 拝殿(桐原殿)

   
                 本殿拝所

拝殿の奥に二の鳥居があり、その向こうに本殿がある。 
本殿とそのなかに祀られている御神像は鎌倉時代のもので、重要文化財。



【宇治上神社】(世界遺産) 


  
        鳥居                    門

宇治上神社は、明治時代まで、宇治神社と二社一体だったらしい。
二社の距離も近く、歩いて5分程度だ。
 
境内は、決して広くはない。
門、これも大きなものではないのだが、その前に立てば境内の裏山まで見渡すことができるくらいである。


   
                拝殿(国宝)

拝殿は、鎌倉時代初期のもの。
現存する最古の拝殿だという。
 

   
                本殿(国宝)

本殿は、平安時代後期のもので、現存する最古の神社建築。
写真に写っているのは、覆屋で、この中に内殿が三棟ある。
中殿(中央)には応神天皇、左殿(向かって右)には菟道稚郎子を、右殿(向かって左)には仁徳天皇を祀っている。

参拝したとき、この本殿の前で玉虫色に輝くトカゲを見かけた。
不思議な気持ちになった。
ご利益がありそうで、思わず掌を合わせる。


  
        桐原水             宇治上神社の御朱印

「桐原水」は、「宇治七名水」のひとつ。
「宇治七名水」のうち、この「桐原水」だけが、現在も湧き続けている。
ただし、飲み水として使うには、煮沸等の処理が必要なようだ。