大倉草紙

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【京都】 仁和寺

2008年06月20日 07時11分04秒 | 旅 - 京都府
6月7日(土)
当日の行程:(JR二条駅) → (自転車) → 【二条城】【晴明神社】【北野天満宮】 → 【北野東向観音寺】【平野神社】【北山鹿苑寺(金閣寺)】 【龍安寺】【仁和寺】【妙心寺】 → 【退蔵院】【広隆寺】



【仁和寺】(世界遺産)


   
              二王門(重要文化財)

京都の三大門は、仁和寺の「二王門」、知恩院の「三門」、南禅寺の「山門」らしい。
仁和寺の「二王門」のかわりに、東本願寺「御影堂門」を京都の三大門に数えることもあるようだ。
いずれにせよ、「二王門」は、大きさの点でいえば、一等賞というわけではないが、貫禄や風格という点では、決して負けてはいない。


          
              中門(重要文化財)

「二王門」をくぐると、遠くに朱塗りの「中門」が小さく見える。


  
                 金剛力士像

  
                   狛犬

「二王門」の表通りに面したほうには金剛力士像が、境内に面したほうには狛犬が安置されている。


   
                  宸殿

          
                 上段の間

「宸殿」は、御所の中で最も重要な建物。
かつては、門跡の御座所だったが、現在では、儀式や式典に使われているそうだ。
「宸殿」は、「上段の間」「中段の間」「下段の間」の三部屋から成る。


   
                 白書院

   
                 黒書院

「白書院」、「黒書院」、「宸殿」、「霊明殿」は、回廊でつながっている。

「白書院」の名は、白木の柱を用いていたことに由来する。
襖絵は、福永晴帆画伯が描いたもの。

「黒書院」の名は、柱などを黒塗り、もしくは、色付けしていたことに由来する。
現在の黒書院は、旧安井門跡寝殿の移築。
襖絵は、堂本印象が描いたもの。


   
                  南庭

「南庭」は、白書院、宸殿、勅使門、皇族門に囲まれている。
白砂が敷き詰められていて、宸殿側(写真とは逆側)には、右近の橘と左近の桜が植えられている。


          
                  北庭

「北庭」は、宸殿の北側にある。
池の向こうには非公開の「飛濤亭」(重要文化財)、更に奥には五重塔(重要文化財)を望むことができる。


          
                 霊明殿

    
                 霊明殿の中

「霊明殿」は、御殿内にある唯一の仏堂である。
本尊木造薬師如来像(国宝)と歴代門跡の尊牌を安置する。
木造薬師如来坐像は秘仏であり、目にすることができるのはレプリカ。


     
               観音堂(重要文化財)

「観音堂」は、密教儀式の伝承や修行道場として使われている。
内部は非公開だが、十一面観世音菩薩や二十八部衆が安置されているという。


          
              鐘楼(重要文化財)

鐘楼は、鐘の周りを板で覆ったもの。
このような鐘楼の形を「袴腰式(はかまこししき)」というらしい。


   
                 金堂(国宝)

「金堂」は、京都御所の紫宸殿を移築したもの。
現存する最古の紫宸殿の遺構だそうだ。
本尊阿弥陀三尊像を祀っている。


   
                経蔵(重要文化財)

「経蔵」の八角輪蔵(回転式の書架)には、一切経が収められているという。


          
                  五重塔

高さは36m、各層の屋根の大きさが殆ど同じであるこのようなスタイルは、江戸時代に建てられた五重塔の特徴だという。


           
               仁和寺の御朱印

   
               仁和寺のてぬぐい

残念ながら、仁和寺で法師に出会うことはなかった。
「仁和寺の法師」というと、どうしても間抜けなイメージがある。
そんな先入観があったせいか、仁和寺の優美な境内に足を踏み入れたときには違和感を覚えた。
ああそうか、御室御所だもの、と納得し、『徒然草』の仁和寺の法師のくだりのおかしみが、やっと分かった気がした。

そういえば、石清水八幡宮をまだ参拝していない。
訪れるときには、ちゃんと「山まで」見てこよう。

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