やっち@十月祭とビール好きの部屋

町田の小さな麦酒屋さんの奮闘記と、訪れた仲間たちのブログです

七つの子

2014-01-24 17:30:17 | 日記
からす なぜ鳴くの
からすは山に
可愛い七つの子があるからよ
可愛い 可愛いとからすは鳴くの
可愛い 可愛いとなくんだよ
山の古巣(ふるす)に行って見て御覧
丸い眼をしたいい子だよ

誰もが知ってる童謡。

私が幼い頃、ザ・ドリフターズの志村けんが替え歌をしてすごく流行ったのを覚えている。
“からす、何故鳴くの?からすの勝手でしょ”
当時の“シラケ”世代を上手く風刺していて、面白くも、すごい問題になった曲だ。
勿論、原曲知ってるし、何故そんなに物議を醸すのかと思った。
大人たちは“原曲のイメージ”が台無しになることを恐れたのだ。

幼い私はそんなわけないと思っていた。

それが…だ。

昨日、アラサーY君に何となく歌ったこの歌詞。

わざと“かーらーすー、何故鳴くのー”
の後を。
“からすの勝手でしょー”
と歌った。
その歳では知らんだろうと思ったのに、意外に知っていたのには驚いた。

ところが、彼は、わざと歌ったその歌詞が実の歌詞だと思っていたのだ。

これか…これが先人が恐れた効果だったのか。

私は彼に本当の歌詞で歌って聞かせた。

美しい景色が浮かぶ歌詞だが、からすは居ても明け方にごみを漁る姿しか見ていないし、私のそばに山もない。

からすをこうして愛でる感情を持つ人が果たしているのやら…。

どんなに残したいと思っていても、時と大衆には敵わない。

美しい自然、言葉、風習、礼儀、大和魂。

<参考>
童謡「七つの子」は、大正10年(1921年)児童文学雑誌『金の船』の7月号に掲載され有名になった日本の童謡・唱歌。
作詞は、『赤い靴』、『しゃぼん玉』、『こがね虫』、『証城寺の狸囃子』などで知られる野口雨情(のぐち うじょう、1882年5月29日 - 1945年1月27日)。
作曲は、『青い目の人形』 『赤い靴』 『めえめえ児山羊』 『汽車ポッポ』を代表作にもつ本居 長世(もとおり ながよ、1885年4月4日 - 1945年10月14日)。
歌詞の「七つの子」の意味については、七羽の子ガラスであるという説や、七歳になるカラスという説など、カラスの生物学的特長などを根拠に様々な議論が交わされているようだが、いずれの説が正しいのか確たる資料はないようだ。