こんにちは〜!チーム株式会社の緒川修(おがわおさむ)です!!
前回「バイオハザード ウェルカムトゥラクーンシティ」を見た時の感想や概要を書きましたが、今回はホラー映画としての魅力に絞って具体的に紹介していきます!
今回は記事のテーマ上、ネタバレが含まれるのでご注意ください。
※バイオハザード ウェルカムトゥラクーンシティ映画公式サイト
https://www.biomovie.jp/
0.前置き
前回の日記で大まかな感想としては
「原作要素をふんだんに盛り込みながらも超本格ホラーとして仕上がっている」
と書いたと思います。
もちろん今回の映画ならでは変更点もあり、それも踏まえて魅力に感じた点を3点ほど紹介していきます!
1.BGMや映像が全体的に暗くて不気味
映画の冒頭から不気味な歌と共に延々と不気味な音楽が流れ、画面が暗いことも相まってこちらの不安をあおってきます。
さらに状況を明確に説明するシーンも無いので、見ている側は状況が飲み込めずゾンビパニックに巻き込まれていき、そちらも上手い感じに不安を高めてきます。
(一応、原作同様Tウィルスの名前は出てきているので原作ファンならそれが流出した事は想像出来ますが、原作と違って明確な経緯の説明はありません。)
上記の事はこの映画の恐怖が科学的なことではな
く、オカルト的な事が原因で起こっているのでは無いかと錯覚させるレベルで高いものとなっています。
ちなみに終盤で主人公があまり状況説明になっていない映像資料を見て、子供たちが人体実験になっていた事を察するシーンがありますが、その映像も不気味であるため、演出に一役買っています。
(もっとも、その映像は原作のゲームのムービーをほぼそのまま使っているものであるため、ファンサービスの意味合いも込められています)
2.一部の登場人物の人格が改善されている
今回の映画で登場している人物は、原作からそのまま登場している人物も多く登場します。
中には原作では自分勝手だったり極悪だったりする登場人物もいます。
しかし映画では全般的に人格の改善が見られ、それにより見ている側も敵意をあまり抱かないため、クリーチャーに襲われた時の衝撃が大きくなります。
(アメリカ映画では登場人物に敵意を持たせる行動をする事により、ホラー場面の衝撃を和らげる手法がよく使われます)
下記に実例をあげます。
・アルバート・ウェスカー
原作:目的のためなら部下をも平気で見捨てたり仲間をクリーチャーに変えたりするほど、相手の命をなんとも思わない冷酷な人物。自分の野望を満たすために何度も主人公達の前に立ちはだかる。
映画:原作同様に仲間を裏切るような行動はするものの、罪悪感を感じているような描写がある。
さらに裏切ったあとに部下を救ったり、自分が撃たれても子供は攻撃しないという信念を見せたり、別の部下に裏切りを謝罪した上で街からの脱出方法を教えたりと、部下思いかつ人情深い性格になっている。
・警察署所長
原作:ラクーンシティにゾンビが溢れて以降、自分の欲求のために人の命を奪ったり主人公と敵対したりする。
映画:原作同様に敵対組織である「アンブレラ」と繋がっており、自らの保身のために市民を見捨てたりと、ある程度の悪人要素や自分勝手な部分は残っている。
ただし市民を見捨てたのはある程度仕方なく、人の命を奪ったり主人公に敵対したりはしていない。
(むしろ、主人公に対しては協力的だった)
・ウィリアム・バーキン
原作:自分の研究のためなら周囲を顧みないマッドサイエンティスト。そのため1人娘に対してはネグレクト気味。
映画:原作同様にマッドサイエンティストではあるものの、1人娘に対しては明確に愛情を注いでるシーンがある。
・リサ・トレヴァー
原作:過酷な実験の末、精神に異常をきたしてしまった元人間のクリーチャー。それゆえに母親が亡くなった現実が認識できず、それゆえに多くの命を奪ってしまった。
原作シリーズではもっとも悲劇的なクリーチャー。
映画:登場時からクリーチャー化はしておりコミュニケーションや言語力には問題があるものの、知性や理性そして良心は十分に残っている。
主人公の幼少期に友達として交流していた。
本編中も主人公達にリッカーの襲来を警告した上で、襲い掛かったリッカーを撃退する。
さらに主人公達がアンブレラの施設に入る手伝いもした。
(個人的にリッカーの特性を知ってる原作ファンならリサが警告している事が分かるシーンは好きです。)
3.ゾンビ化は一気に進行しない
原作でもゾンビ化は徐々に進行しているようなテキストは存在しています。
しかしゾンビ化する場合は大体一気にゾンビ化するケースが大半です。
ですが映画ではラクーンシティの人達が徐々にゾンビ化し狂気と化す姿が描かれています。
そのお陰で原作でもテキストで登場した言葉が不気味なシチュエーションによく合う形で登場し、ファンサービスと雰囲気づくりに大きく貢献してくれます。
その演出が功を奏して警察署にまだ言葉を喋れる半ばゾンビ化した人達が殺到するシーンは見ごたえあります。
4.終わりに
今までいくつもゲームの実写化を見て来ましたが、原作のゲームの要素を実写化の演出の向上に組み込んだ作品は初めて見た気がします。
まだバイオハザードを見てない人でも不気味で怖い雰囲気のこの映画は十分楽しめます。
バイオハザードを知ってる人でも怖さを楽しめる上に、原作の要素はふんだんに盛り込まれているので是非色々探しながら楽しんでみてください!
オマケ&次回予告
今作のお気に入りのシーンにラクーンシティでゾンビパニックが起きる合図に不気味なサイレンが鳴り響くという演出があります。
このシーンだけでも秀逸なのですが、実は今回の映画の制作にはSONYが関わっている事を考えると、ある考察が出来ます。
次回はその考察と、他のゲームとの関連を語って行きます!
お楽しみに!
今日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます