詩『言葉の街から』 対話シリーズ
5701
遙か クニのない時代
人は何を第一とし
日々を渡ってきたのだろう
5702
凪(な)いでいた時間の海から
クニや国が急浮上して
心魅(ひ)かれ萎(しお)れもやもやしていった
5703
それでも人は相変わらず
第一のものを抱きしめて
日々を渡っていく
5704
そうしてこの特殊アジアの病の
愛国や懐国が
相変わらず〈ひとり〉に取り憑いている
5701
遙か クニのない時代
人は何を第一とし
日々を渡ってきたのだろう
5702
凪(な)いでいた時間の海から
クニや国が急浮上して
心魅(ひ)かれ萎(しお)れもやもやしていった
5703
それでも人は相変わらず
第一のものを抱きしめて
日々を渡っていく
5704
そうしてこの特殊アジアの病の
愛国や懐国が
相変わらず〈ひとり〉に取り憑いている