大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

都知事選告示 原発避難者、論戦に注目

2014-01-25 14:55:15 | 原子力関係
河北新報

 1300万人が暮らす首都で、被災地の将来にもつながる政治対決が始まった。23日告示された東京都知事選は「脱原発」が一大争点。各陣営は原発再稼働や脱原発の道筋をめぐり、火花を散らした。東日本大震災から間もなく3年。福島第1原発事故は収束のめどが立たない。日本の中心でにわかに始まった原発論戦を、東京で生活する被災者はどう見たのか。
(東京支社・門田一徳、報道部・片桐大介)

 午前11時15分、新宿区の都庁前。元首相連合の絶叫が響いた。
 「原発依存型社会を180度転換して新しい時代を」と強調する細川護熙氏(76)。軍師役の小泉純一郎氏は「原発再稼働を進めてよいのか。使命感を持って戦う」と拳を振り上げた。
 その45分前、元厚生労働相の舛添要一氏(65)はJR新宿駅前で第一声。「東京五輪を成功させよう」などと語り、原発政策は封印した。自民党都連会長の石原伸晃環境相ら応援弁士も、原発にほとんど触れずじまい。陣営間の駆け引きが色濃くにじんだ。
 「原発は迷惑施設。何の恩恵もなかった」。福島県双葉町から東京に避難した無職谷尚之さん(63)は悔しがる。
 福島第1原発まで4キロ弱の自宅は帰還困難区域。戻れる見通しがなく「東京に骨を埋めるしかない」と住民票を移し、中野区の都営住宅に入る。
 近ごろ、東京では震災報道をほとんど見ない。「東京に電力を送り続けた福島のことを、都民にしっかり考えてもらいたい」と願う。
 震災時、妊娠3カ月だった主婦岡田めぐみさん(31)は福島市から自主避難した。無事に出産し、武蔵野市の都営住宅に家族5人で暮らす。
 今後の原発政策ばかりが焦点となり、被災者の苦悩が置き去りにされているように感じる。「都民がどのように関心を持ち、選択するのかに注目したい。私も投票に行く」と語る。
 宮城県女川町から避難した主婦東海敬子さん(62)は、西東京市の雇用促進住宅で次女(28)と暮らす。津波で夫春男さん=当時(61)=を失い、自宅も流された。
 地元の東北電力女川原発2号機(女川町、宮城県石巻市)では再稼働に向けた安全審査が始まった。「再稼働より先にやるべきことがある。順番が逆ではないか」。首都論戦がどんな影響をもたらすのか注視する。


2014年01月24日金曜日

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