レトロ建築おさんぽ、次は・・・こちら!湯島の黒沢ビル。
1930年(昭和5年)竣工、翌年、小川眼科病院として開業したモダンビル。独特の窓飾り、まぶたみたいですね。
黒沢ビルのみどころは・・・なんといっても、美しいステンドグラス
ステンドグラス作家小川三知が、病院を開業した弟のためにつくった作品が華やかな明かりを注いでいます。
ビルの入口には、日の出と鶏。
2つめのドアには薄紅のバラが。 花びらの1枚1枚、ガラスの色が違うんですよ。
入口すぐそばにある応接室の照明。
側面の六つの絵柄はどれも違うデザイン。よくみると、動物や鳥が隠れているのですよ。
下面の摺りガラス部分のデザインもすてき
飾り金具も優美で美しい
応接室の窓。流水をデザインしているガラスは、日本の障子をイメージ?
外側からみると、こんな感じ。たしかに和室の障子みたい。
入口のドアは梅。和と洋が融合した、どれもすばらしい作品。
矢絣のような床板もすてき!
完成当時の黒沢ビル。
小川眼科医院は「屋号」として名前が残され、身内の方でないようですが現在も開業中。 当時は隣に入院棟もある大きな病院だったようです。
こんな流し場もまだ残っていて。
ビルは地下1階から3階あり、当時としては高層レベルの建物だったみたい。眺めもよかったでしょうね。
一部は賃貸住居として入居中とか! ここに住んだら、毎日、あのすてきなステンドグラスをみることができるのね。いいなぁ
屋上階のかつての紫外線療法室。温室みたいですね。ここ、昔は屋上庭園だったようです。
やさしい明かりの照明も、いい感じ
小川三知は画家の橋本雅邦に師事し、その後渡米。向うでは日本の童話の挿絵も手掛けていたようです。
こういう本、もっとみてみたい!
黒沢ビルでは、時々見学会が開催されていて、丁寧なガイド付でレトロビルを堪能することができます。(有料で施設維持管理費用も兼ねて¥3000だったと思いますが、記念にすばらしい写真の絵はがきをいただきましたよ!)
あぁ、楽しかった!大満足
ビル見学の後、湯島駅そばのドトールで余韻に浸ることに。
和栗のモンブラン。(これも昨秋のおさんぽでした)
マロンクリームの中は、たっぷりの生クリーム。土台はダックワーズ風の焼きメレンゲ。ケーキセットで¥610は、かなりお得感あり!
うん、充実の午後休み