土の音(食育のグリーンノート&土の音工房)

「食と健康セミナー」(食養料理教室や講演会)の開催中。
「土の音工房」で、オカリナ製作販売・演奏・教室(初心者~)を主宰

土笛のある風景‥製作は 珈琲生豆を焙煎することから

2016-02-21 | オカリナ・心・癒し・ライアー
土笛のある風景‥製作は 珈琲生豆を焙煎することから

小規模生産で希少なオーガニック珈琲の生豆を戴きました。久々のことで、早速ステンレスの手網で豆を煎り、挽きたての珈琲豆で淹れる香りたつ一杯を来客にご馳走、会話が弾みました♪

珈琲は香りの効用を楽しむのも利点。筆者は 淹れた珈琲を横に置き、最初の一口を味わい、残りはそのまま香りを漂わせておくことがほとんど (実は オカリナ製作中 忘れることも‥笑)♪

ただし珈琲は、冷え症や虚弱体質の方には、おすすめいたしません (上記の楽しみ方は別として)。

体温を上げるための、美味しく、カフェイン無しで、風味抜群の和漢薬草茶「玄妙茶」や 香りと芳ばしさが 安らぎと元氣を与える「三年番茶」等を試飲して頂いています。

煎るための手網は手製で、100均もの2つを上下に重ね、針金で繋いで蓋をする方式! 均等に炒るため、絶えず振らねばなりません。

実は、火山 久先生(日本のオカリナ中興の祖)が、無類の珈琲好きで、工房では、野村宗次郎氏・谷力氏(故)・松本壽和氏‥の3人の内弟子が日替りで珈琲生豆の焙煎を担当していたそうです。

名実ともに一番弟子と云える 新井淳子さんによる「土の詩・火山 久オカリナ曲集」の後書きに、素敵なエピソードが記されています。

「飛駒の火山先生 (新井淳子・1998年12月)」より
〈‥「さっそくコ一ヒ一を入れましょう」 と、電気ポットに川の水をくみ、伸ばしてきたコ一ドに差し込むとたちまちお湯が沸く。

ご自慢の焙煎したての豆をたっぷりと、これも先生自作のドリッパーと梟(ふくろう)のコ一ヒ一ポットにセットしておゆを注ぐと、豆がぎりぎりまでふくれてあたりは素晴らしい 香りに包まれた。

なんという涼しさ。心地よい水音。おいしいコーヒー。
そして囲まれた縁の、身に染みるように鮮やかですがすがしいことといったら、まさに別天地。夢なのかと思うほどであった。

火山先生は、その時14歳だった私に髙田博厚著の 「私の音楽ノート」という本を渡して、「これをよく読んで勉強しなさい。」と言いながら、“清冽に生きよう” と書いてくださった (底には、彦間川の虫が“押し虫”されており、見る度に川の部屋の情景が浮かんでくる)。とても嬢しかったけれど「これはたいヘんな先生に出会ってしまった」と思った。

先生は私にはいつも優しくしてくださったが、大人には巌しく、あまり信用していないようだった。しかし、私の父は好奇心旺盛で頑固なのがよかったのか、先生と同じ大正14年生まれであったせいか、コーヒーの弟子にしていただけることになった(このとき以来コーヒーにとりつかれている)。

それからの修行は巌しかったようだが、何とか試験に合格して「この人は私の4番目の弟子です」と紹介してもらえるまでになった。

後にこの弟子は先生が体調を崩した折りに何度か往珍をしたり、入院をしたときにはお目付役ともなった。このように親子共々いろいろな教えを受けながら先生とのお付き合いが続いてきた。‥(略)‥〉(140221)

★薫りと味の不思議…美味しい自焙煎珈琲を淹れる:YouTube:https://youtu.be/rtgzPy7mWsc

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