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New Yorkのジャズピアニスト、クニ三上(Kuni Mikami)のブログ

ツアーの様子を中心にお伝えしています。

高知「細木ユニティ病院」「かるぽーと」

2011-05-25 23:59:00 | 2011年スプリングツアー
 高知・細木ユニティ病院での演奏は3回目、ここでは毎月演奏会が行なわれている。多目的ホールにあるスタンウェイのグランドピアノの音色は丸くて、強弱が付けやすい。

 皆さんの知っている「アンパンマン」や「愛の讃歌」のジャズ風アレンジを演奏、最後に「上を向いて歩こう」を合唱する。

 一番前に座って、曲に合わせて歌う人もいるし、車イスの人たちが曲に合わせて足の先を少し動かしながら聴いてくれているのも嬉しい。






上を向いて歩こうの合唱


花束贈呈


作業療法士さんたちと記念撮影


 夜は高知市「かるぽーと」の小ホールでのコンサート。響建設の丁野夫妻のご尽力によるコンサートもこれで3回目となる。

 ロビーには高知近辺の4軒のカフェが出店、開場前と休憩時に軽いつまみと飲み物を楽しむという洒落た趣向である。フードコーディネーターSUMI氏が、若者たちが経営する、それぞれこだわりのある店を選んだという。

 ホール内も小さなテーブルにテーブルクロスをかけてキャンドルを飾り、ニューヨークのライブハウスを髣髴とさせる。

 細木病院で聴いて「良かったから」、とここにも来てくれた人もいる。当日券で来た方も多く百席を超えた。

 音響も抜群のホールに、カワイのピアノも良い音で鳴ってくれて、何もないフラットなスペースがお洒落なジャズバーとなって、皆さんにも喜んで頂いた。


カルポート入り口にて


一番後ろが丁野夫人


この壮大な建物を見よ




客席の様子





休み、ペンション「みどりのおうち」にて

2011-05-24 22:23:00 | 2011年スプリングツアー
 2日続けてのオフである。昨日のうちに、宇和町から愛南町へ移動。

 今日は宿泊しているペンション「みどりのおうち」の所有するハーブ庭園を散策する。色々な花や樹々が美しい。

 朝食には、焼き立ての手作りパンと共に、朝一番に庭園で摘まれた各種の葉をまぜたハーブ茶をいただく。今まで私の持っていた「ハーブティは薄くてな」という先入観が覆された、濃くて純粋な美味しさ!に驚く。庭で採った葉っぱにお湯を注いだだけなのに。

 渓流の音が優しく聞こえる家庭的なペンションであった。


宇和町~愛南町への途中で、道の駅にあった足湯につかる


ペンション「みどりのおうち」のお母さんと


みどりのおうちから見える渓流

以下、みごとなハーブ園を紹介します













では出発

愛媛宇和町・ギャラリー&喫茶池田屋

2011-05-22 23:02:00 | 2011年スプリングツアー
 和歌山から3時間半、愛媛県宇和町にある「池田家」の蔵に到着。元酒蔵はコンサートなどのイベント会場として使われていて、母屋の蔵は改装して一部がギャラリー・カフェになっている。

 ちょうどタイミングよく、この町を気に入って住んでいる久保画伯の、ジャズメン達を描いた油絵が展示されていた。この周辺は古い家を残した町並みで、多くの観光客が訪れる場所となっている。

 ここのオーナー渡辺ご夫妻は、今はお酒作りはしていないが、お酒の販売を本業としながらギャラリーカフェを営業、庭にある元酒蔵をイベント会場として地域の人たちに貸し出し、さらに最近は裏の1軒屋をゲストハウスとしてオープン、と多彩な顔を持つ。

 我々も今日はそのゲストハウスに宿泊である。裏庭には手作りのレンガ釜があってピザを焼く人がいる。気持ちが良いので、外で焼きたてのおいしいピザを頂く。

 酒瓶の箱に座布団を敷いて客席にし、テーブルも酒樽を再利用、と元酒蔵が手作りのコンサート会場となり、地元の人たちが何人も会場準備や受付、飲み物販売、駐車場整理と手伝いにみえて、地域おこしのコンサートのようである。

 渡辺夫妻のご尽力で、会場は若い人から年配の方たちまで幅広い層のお客さんで一杯となる。リクエストはジャズの曲ばかり、とジャズ好きの方も多いようだ。

 今日は演奏会場の裏に宿泊なので、ここの銘酒・玉川の杯を傾けながらゆっくりとご馳走を頂く。


池田屋のご主人渡辺氏と正門にて


裏庭へ続く道


ギャラリー&喫茶


古い町並み


手作り釜


裏庭で出番を待つ


正に酒蔵での演奏


手作りの会場は一杯です


今日もイボドラムは人気なのであった

岡山玉野・くらび舎

2011-05-21 09:42:00 | 2011年スプリングツアー
 和歌山から5時間、大阪付近の渋滞に巻き込まれながら今回で2回目のくらび舎に開演30分前に到着。橋本は大慌てでドラムをセット、同時に、用意されていたカレーもしっかり食べている。若いから何事もテキパキしている。

 ここは個人宅、といっても由緒ある蔵を倉敷から運んで改築した、デザイン的にも貴重な造りの建物である。50席の会場にはスタンウェイのグランドピアノ。通常はクラシックの演奏会が行われていて、ピアノの調律もコンデションもコンサートホール以上である。建物とピアノだけでなく、庭の手入れも行き届き、飾られている絵は平山郁夫氏の油絵……と何から何までオーナー岡田氏のこだわりを感じさせる。

 遠くは神戸や他県からいらした方もあり、以前福山でお世話になった三宅氏も奥様とご友人との3人で1時間以上かけてかけつけてくださった。

 いつもはクラシックを静かに聴いている皆さんだが、「イン・ザ・ムード」では手拍子で参加、薫風爽やかな土曜日の午後、緑に囲まれた会場での楽しいコンサートとなった。






イボドラムは大人気




よく手入れのされた美しい庭




裏庭だって美しいのである

和歌山・カフェリエール

2011-05-20 23:54:00 | 2011年スプリングツアー
 カフェ・リエールは、第二代農林大臣・岡崎邦輔の別荘で、雲山萬化荘と名付けられた旧家を利用したカフェである。若い女性オーナーがこの建物を気に入り、壊される直前に借り切って修復し、お洒落で気品のあるカフェとして開店した。

 大きな窓に囲まれた室内の中央にグランドピアノが置かれている。使われている家具や照明もアンティークを利用し、小物からトイレの装飾までオーナーのセンスの良さが伺える。演奏前に、我々もカフェの雰囲気を楽しんで美味しいケーキとコーヒーを頂く。

 前回もお世話になった和歌山音楽愛好会・花光氏のご尽力で、若い人から年配の方たちまでが来場し、窓から見える美しい庭の風景と我々の演奏との共演となった。
 
 初めてのお客様が多く、わざわざ帰宅されてからお店に感動の電話を入れてくれるなど、カフェの雰囲気と合わせて楽しんで頂けたようでうれしい。

 演奏後は、ラーメン博士・橋本に有名店「井出商店」に連れて行ってもらう。クリ-ミィーな柔らかい豚骨ラーメンが極上だった。




これがカフェリエールの全景


靴のまま上がれる玄関が受付となる。今回手伝ってくださった方たち


夕暮れ時、窓外に美しい庭が映える


夜になったらこんな感じ


イボドラムはここでも人気


闇の中のリエール玄関