New Yorkのジャズピアニスト、クニ三上(Kuni Mikami)のブログ

ツアーの様子を中心にお伝えしています。

ライオネル・ハンプトン国際フェスティバル

2012-02-26 15:06:00 | New York
 今回のアイダホ行きはなかなか大変だった。何しろ1月末に突然、坐骨神経痛に襲われたのである。左のお尻から足首にかけて、しびれるような強い痛みでイスに座れない。立ったままのほうが楽なのである。寝るのも痛い。

 腰痛の時に通う鍼の先生も、今回は効き目がない。カイロプラクティスに数回行って少し楽になり、堅いイスなら座れるようになったが・・・。

 西海岸まで6時間、飛行機の柔らかいイスは痛みが出る。ここで実に名案だったのは厚さ6ミリ位の「プラスチックのまな板」を持参したことである。これを敷くと座る面が堅く平らになる。まあ、それでも飛行時間中の4時間はトイレに本を持ち込んで、立ちながら過ごした。

 今年で参加すること20年目になるこのフェスティバルは、巨大な室内フットボール競技場で行われる。ハンプトンの存命当時は、楽屋で多くの大物ミュージシャン達と顔を会わせたものだが、今はその多くが亡くなった。

 今年はハンプのCDで私も共演したドラムのロイ・ヘインズが来ていた。80歳半ば、まだまだお元気である。

 帰りもトイレで過ごした。


これが会場だ


Roy Haynes氏と

Cleopatra's Needle

2012-02-16 23:52:00 | New York
 今日は久しぶりにCleopatra’s Needleでトリオの演奏。在米歴の長いベースの大塚たかし、ドラムは若干23歳、ジュリアード音楽院のジャズ科で学ぶアンドリュー・ワンガーマンである。

 この店はもう20年くらいは営業しているだろうか。オーナーが演奏家にもお客さんにも理解があり、特別なミュージックチャージを取らないのに、演奏家には固定給が支払われる。そして7時から11時までの演奏後には、若手の為に夜中の2時までジャムセッションが続く。

 マンハッタンでこの長きに渡ってライブの店を維持するのは大変なことである。そんなお店だから、気持ち良くスイングできた。