アトラクトラルゴ

　今日は超都会的なモダンな会場、アトラクト・ラルゴ。というのも普段は高級家具やセンスの良い小物を売るお店だからだ。ニューヨークでいえば、さしずめConran’sか。　ピアノはスタンウェイ、ガラス張りなのでリハーサル時には音の過剰な残響を心配したが、満員のお客様の緩衝で良い余韻を生む室内となった。
　打ち上げは主催者である丁野御夫妻、ラルゴの社長らと先日の美味な料理屋を再訪する。




アトラクト・ラルゴでの演奏



アトラクト・ラルゴの素敵なオリジナルポスター



アトラクト・ラルゴ、これが裏口です



アトラクト・ラルゴの控え室

西土佐村～高知市内へ

　四国は入梅したというニュース。ＮＹには梅雨が無いから長雨も懐かしい。昨日同様、ふれあいホールで演奏。今日の対象は大人という予定だったが、子供さんも多くて急遽プログラムを修正。

　演奏後は一路高知市内へ、３時間近くかかり、途中でガソリンが少なくなり焦る。午後９時過ぎには大半のガソリンスタンドが閉まっている。やっと１軒発見。しかも１５２円と安かった。あさってから１０円上がるという。アメリカも今は１ガロン＄４近い、２年前の２倍となっている。
　夜中の１２時にホテル着、大浴場に直行の長谷川。



西土佐村、今日は一般のお客様



西土佐村、会場の様子

西土佐村

　今日は西土佐ふれあいホールで地域の小中学生２５０名、午後のコンサート。最近の定番「キラキラ星」「古時計」がここでも好評。可愛らしい歌声。モダンなホール、山奥の方が良いピアノと設備だから驚く。
　民宿「こんぴら」で打ち上げ、未だ時期には早いが、と供された鮎と鰻が旨い。


西土佐ふれあいホール


西土佐ふれあいホールの前で


西土佐ふれあいホールではステージを使わず客席で演奏

窪川～宿毛へ、今日は2本

　山道をくだり、海沿いを走り、また山道を上って、四国でお世話になっている田辺さんの住む窪川町へ。会場四万十会館はモダンなホール、スタンウェイのフルコン！
小学生を中心に１時から１時間。演奏に合わせて可愛らしい声でキラキラ星を歌ってくれた。「ジャズというので少し？」・・という先生方の心配を吹き飛ばして子供達も楽しそう。



四万十会館にて窪川小の生徒たち



　演奏後、１時間で晩の会場、宿毛（すくも）文教センターへ。ここにもスタンウェイ、四国でこれほど多くの名楽器に出会うとは！大雨の中１００名の方々が足を運んでくれた。主催者の石崎さん御夫妻も満席なのでホッとしている様子。トリオの息もますます合ってきて微妙なアドリブが利く。
　演奏後の打ち上げは近所の料理屋「井古井」で、近海で捕れたばかりの「きびなご」などの魚を目の前で備長炭で焼く。今回の旅は新鮮な食材のふんだんに出る打ち上げばかり、四国ならではかな？


宿毛文教センター


宿毛文教センター客席の様子

細木ユニティー病院～民宿はこばへ

　高知・細木ユニティー病院会場には前回にも増して多くの精神科に通う患者さんやその家族の方々が集まってくれた。ピアノは心地良く響くスタンウェイ。皆さんも知っている曲の時にはメロディを口ずさんでくれたり、前回には手振りで踊ってくれていた車イスのおばあさんが今回は手拍子をしてくれる。皆さんの素直な反応がとても嬉しい。



細木ユニティー病院


　演奏後は窪川・土佐大正の農家民宿・はこばへ向かう。四万十川に沿った国道の途中には３ｍ位の山道もあってなかなかのスリル。迷いながら３時間、到着地が見えて一同ホッとする。蛍を見ることができるこの民宿、といってもモダンなログハウス造り、で供される自家製無農薬の野菜や沢ガニのパリパリ揚げ、良い素材にプロ級の宿の奥様の柔らかい味付けが加わって美味である事この上なし。
　ここや魚梁瀬村、そこに住む人々には当たり前の日常なのだろうが、ＮＹ暮らしの私から見れば何と素晴らしい自然の恵みに囲まれて生きている事か、と思う。薪で炊いた風呂のガラス窓には小さな蛙や羽虫が･･･。朝起きると灯にたくさん衝突していた。弱くて生存率が低い生物ほど産まれる数は多いのかもしれない。羽虫は何万と産まれるし、生存率の高い人間の家族に産まれる赤ちゃんは数人だ。自然の摂理は良く出来ている。



民宿はこばのご主人と



民宿はこばの料理