ライオネル・ハンプトン・ジャズフェスティバル

　起きたら一面の雪景色。過去数回、雪で飛行機がキャンセルになったから今回も心配したが、シアトルは雨だったので問題なくＮＹに着いた。夜中の12時過ぎである。

ライオネル・ハンプトン・ジャズフェスティバル

　朝の9時から今夜のコンサートの為のリハーサル。

　ゲストのサックス奏者、ベニー・ゴルソン氏（８５歳！）の曲「Whisper Not」「Stablemates」は凝ったアレンジでしっかりテンポを勘定していないと演奏箇所を見失う。彼自身からこの2曲の曲名の由来を聞くことができた。

　加えてゴルソン氏とジョン・コルトレーンは同郷で若いころ一緒にセッションしていた、という。今になって両者のオリジナル曲に相似点があることに気づいた。

　リハの後は、この大学の音楽科のボーカリスト達を交えて「歌判の秘訣」のワークショップ。皆、上手である。

　夜のコンサートは3千人の聴衆。ＮＹとロスアンジェルスのミュージシャン混合のビッグバンドでハンプトンのお馴染みの曲を演奏して盛り上がる。

　後半はラテンのピアニスト、エディ・パルミエリのバンド。80歳近い彼の、うなりながらの演奏、ピアゾラのような曲想で面白い。

ライオネル・ハンプトン・ジャズフェスティバル

　朝の4時に家を出て、空港バスの停留所に向かう。まあ、NYのリムジンバスの実に不親切なこと、時刻表が貼られていない。結局、5時10分まで、待って乗車。するとこの若い運転手の速いこと、早朝だったせいもあるけど、通常1時間はかかるJFKまで25分だった。

　彼は各ターミナルで運行されている航空会社も暗記して、大きな声でアナウンスしてくれるから、相当に有能である。他の職に就いても出世するだろうな。

　シアトルまでのデルタの出発は、8時だから、まあ、大丈夫かな、と思っていたら、朝の6時なのに登場検査口には長蛇の列が出来ていた。靴底に隠せる新型プラスチック爆弾がテロリストに出回っている、とニュースでやっていたから、その影響かも。

　予定通り離陸、滞空6時間、ここ数年、米国内線は食事が出ないから、持参するか、機内でサンドイッチを買うか、という選択。驚いたことにスクリーンの映画も観ると6ドル取られる。30分のテレビ番組は無料だ。午後1時にシアトルについたが、現地時間では午前10時だ。シアトル空港では無料Wifiが使える。

　迎えの車の運転手も速くて２時間弱でアイダホ州の大学町、モスクワに着いたのは夕方4時である。