New Yorkのジャズピアニスト、クニ三上(Kuni Mikami)のブログ

ツアーの様子を中心にお伝えしています。

和歌山古座川・ダーチャやまんば

2012-05-31 23:39:00 | 2012年春のツアー
 またまた高速道路の工事で渋滞、カーナビが海岸沿いの早い道を選ばず山道を選んだり・・・で和歌山市から古座川町まで同じ県内なのに5時間かかった。まあ、途中で「道の駅」や奇観「一枚岩」に寄ったり、日本では珍しい「八丁とんぼ」の生息地にも行って随分寄り道をしたせいもあるのだが。

 今日の演奏会場「ダーチャやまんば」はオペラ歌手・滝尻京子さん=やまんばさんの自宅で夫婦で作った家、というのもご主人が大工さんと聞いて納得。天井も高く音響効果が考慮されている。目の前を清流、本当に澄み切った水、ここの鮎は「スイカの香り」がする、というのだが、この地下水を飲んでいる、という贅沢さ。

 やまんばさんは以前長野県松本市に暮らしていて、私も二度演奏したあずみのコンサートホールでリサイタルを開いたこともある、とのこと。そのやまんばさんのお陰で満員のお客さま。

 中には30年位前に荻窪で「イワシの目」というジャズ喫茶を経営されていた方や、名古屋でレコード店主だった人などのジャズ好きからジャズ初心者まで、老若男女織り交ぜて和気あいあいの雰囲気の中での演奏であった。

 演奏終了後はやまんばさん手作りのちらしずし(私の好きな筍入り!)とかつおのお刺身を頂いて、(残念ながら、思わず食べてしまい、お料理の写真を撮るのを失念しました)やまんばさん紹介のやまさき屋旅館へ。


これが見事な一枚岩




人間が本当に小さく見えます








ダーチャやまんばのやまんばさんとご主人




これが八丁とんぼ、大きさは2cmほど、赤く可愛いらしい


やまさき屋旅館の向かいにあった古い建物


ダーチャやまんば全景


ダーチャやまんばの前を流れる清流


演奏の様子


狭い会場だが、一杯のお客様


前の道路にずらりと並んだ車


こちらはやまさき屋旅館の朝食

和歌山・カフェリエール

2012-05-30 23:58:00 | 2012年春のツアー
 東名高速がリフレッシュ工事中とかで部分的に1車線になっているおかげで浜松から和歌山まで7時間もかかってしまった。会場の「カフェ・リエール」には演奏開始1時間前に到着した。早速、ドラムの設置で橋本氏、初日から休む暇が無い。

 ここは築120年の古民家、といっても大臣にもなった名士の別荘だったのでグルリと囲まれたガラス戸から庭園が望めるという贅沢な設計で、天井も各段に高く作られている。さらに現在の女性オーナーが照明や植物に西洋趣味を加え、靴のままで入れるおしゃれなカフェ仕様になっているから、入ると「へぇ~」と感心してしまう素晴らしさである。

 昨年に続いて楽しみにいらしてくださった方、一昨年初めて和歌山へ来た時から毎年いらしてくださる方、とおなじみの方に加えて、ジャズが初めての方もいらしたが、皆さんにとても喜んで頂けた。今年もまた音楽愛好会フォルテの花光さんにお世話になった。




後の岩にはカフェリエールのロゴが


外の喫煙所


ここが玄関


演奏開始時は外が明るく窓ガラスの向こうはみごとな庭園が見えます




後半は真っ暗です




最後は、オーナー、音楽愛好会フォルテの皆さんらと

浜松にて休み

2012-05-29 20:56:00 | 2012年春のツアー
 林・井川組とお別れ、人員交代の為、二人は東京へ戻り私だけがホテルに残る。

 浜松インターからほど近いこの「ホテル玄」は何かと行き届いたビジネスホテルだ。朝食は無料なのに和洋選ぶことができるし数々の小鉢が並び充実、中規模の浴場あり、貸し自転車あり、何台もある洗濯機も無料だし、部屋も広くて快適である。

 今日は一人で浜松滞在なので、祖父のお墓参りへ行くことにする。

 「天竜川駅」まで自転車で10分、そこから次の駅「浜松」はデパートが2つもある賑わい。さらに遠州鉄道に乗って天竜川を上り、私の祖父の出身地である二俣の「西鹿島」駅まで30分なのである。玖延寺にお墓参りをする。



愛知県みよし・三井アーツ

2012-05-28 23:46:00 | 2012年春のツアー
 京都から2時間弱で名古屋近郊の三好市・三井アーツに到着。

 ここは音楽家の三井さんの個人宅、といっても1階はグランドピアノのある50畳以上のホールとなっている。昼と夜の二回の演奏、いずれも一杯のお客様。昼間は平日とあって女性ばかり。夜も女性が中心だが男性の姿も。

 三井アーツではコンサートだけでなく音楽教室、朗読、絵本の読み聞かせ等を開催していて、多くの人が会員になって盛り立てている。

 演奏後はスタッフの方々と楽しく懇談、三井夫人と井川は同じ中学校に通っていたことが判明し驚く。宿泊地である浜松まで突然の豪雨の中、車をとばす。

 今日がベースの林、ドラムの井川との最終日である、お疲れ様でした。


昼の演奏


このようなスペースである


三井アーツの看板前にて


夜の演奏


三井さん、スタッフの皆さんと

岡山総社・きよね夢てらす

2012-05-27 22:50:00 | 0才からのジャズ
正午出発なので午前中はホテルの周りを散策、本町通りは、ひっそりとしていたが「加茂川」沿いに古民家や蔵をモダンに改造したおしゃれな店やカフェがある。

出現地蔵の「笑い庵」は地域の人々の交流センター的なカフェ(隣のお団子屋さんもグ ー!)で、和風3階建ての2階は、この地で事業を始めようとする若者達のために貸しオフィスとなっている。

この街は、このように新しい生活者を受け入れる環境を作っている。今日は1階で高齢者とボランティアの集いやフリーマーケットが行われていた。
少し歩くと寺がズラリと立ち並ぶ寺町あり、広大な敷地の旧家あり、歩いて面白い城下町への蘇生が始まっている印象だ。米子、がんばれ!

3時間弱で岡山・総社「きよね(清音)ゆめてらす」に着く。ここはボランティアの方々によって運営されているモダンな公民館で、乳幼児が遊べるプレイルームからサッカーもできる広い庭もあり、子ども支援センターになっている。

今日は「0才からのジャズコンサート」。5時からの開始に家族連れで昨年よりも多くの人が集まってくれた。演奏中のベースを触りに来る子もいて元気の良い子ども達が多かった。

このコンサート、良い音楽を子どものうちから聴いてもらうという趣旨はもちろんだが、それに加えて、演奏している我々や参加している大人達が大勢の子どもの萌えるような柔らかい力に包まれて子どもたちから活力をもらえるという側面もある。

終了後は3時間かけて京都のホテルまで移動する。






お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんも来てくれた。
大人だけでいらしてくれた方も。


天井はこんなに高い


ベースに興味を持って触りに来た


今度はドラム






It's Great to be here(ここにいるのがうれしい)のTシャツを気に入ったので
一緒に記念撮影


泣きそうなので、お姉ちゃんにも入ってもらいました