ロシア大統領、12年の選挙でプーチン首相との対決はないと発言

ロシア大統領、12年の選挙でプーチン首相との対決はないと発言
2011年 06月 20日 12:35 JST
　［モスクワ　２０日　ロイター］　ロシアのメドベージェフ大統領は、プーチン首相との溝が深まっているとの報道を否定し、２０１２年３月の次期大統領選で両者が大統領の座をめぐって争うことはないと強く示唆した。

　英フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）紙とのインタビューで語った。

　大統領は１７日の演説で、１人の人物による統治について警告。プーチン首相がロシアにもたらしたと自負する安定は停滞につながる可能性があるとの考えを示唆した。

　しかし、翌１８日にＦＴ紙が行ったインタビューでは、プーチン首相とはいくつかの目標達成の方法において異なった考えをもち「異なった人物」だが、同じ側に立っていると語った。

　クレムリンの発表によると、大統領は「われわれの間にある種の溝が深まっていると考えるのはまったく間違いだ」と述べた。

　また、次期大統領選（任期６年）に出馬するかどうかを近く発表するとの約束を繰り返した。

　メドベージェフ大統領は、プーチン首相が３期連続の就任を禁じた憲法に沿って大統領を退いた際に後継指名を受けて２００８年に現職に就いたが、プーチン首相をあからさまに批判したり、変革の必要を強調したりしたため、両者の対立が深まっているとの憶測が強まっていた。