今日のレンズはシグマの広角レンズ WIDEMAX YS 28mm F2.8。
このレンズはシグマのHPによると1970年頃に発売されたようです。1974年版のカメラ毎日「レンズ白書」にはテスト結果が掲載されていました。
レンズ構成 6群7枚
最短撮影距離 0.3m
フィルター径 62mm
重量 約280g
このレンズ名のYSとは、マウント交換式のYSシステムのことで、レンズ側は42mm径で0.75mmピッチで、サイズとしては現在でも販売されているTマウントと同サイズのものですが、自動絞り対応になっています。写真のレンズ後端の「YS-AUTO」の文字の内側に絞り込み連動ピンがありますが、このピンがマウント内側の板状部分を押してカメラ側を作動させるという機構になっています。このYSマウントは、シグマとサン光機が採用していたようです。
このWIDEMAX 28mm F2.8ですが、シグマのHP「SEIN第三話」によるとシグマ初の28mmレンズで、当時としては珍しいF2.8の大口径レンズだったとのことです。
写りのほうはどうでしょうか。絞り開放では、全体にベールがかかったような感じです。
SONY α7+SIGMA WIDEMAX YS 28mm F2.8
遠景はどうもすっきりしません。
SONY α7+SIGMA WIDEMAX YS 28mm F2.8
近景はさらにモヤモヤ感が出てきます。
NEX-3N+SIGMA WIDEMAX YS 28mm F2.8
姿は立派な体格をしていますが、かなり古風な写りをするレンズのようです。