Pieces of My Life♪ ニューヨーク近郊の暮らし

子育て専業主婦から脱出!ニューヨークで医療従事者しながらコロンビア大学大学院在籍。ニューヨークのお弁当も頻繁に更新中。

アーミッシュ村(アメリカ入植時代の生活を維持する人達)

2024-01-20 | 旅行・娯楽
ちょっと前に寄ってみたのです、アーミッシュ村。
ペンシルバニア州のランカスターというところです。
このIT、AI、電気自動車、近代文明万歳!!という、
世界の最先端を常に目指すアメリカにおいて、
日本の時代でいう江戸時代と同じ生活を今も送っている村があるんです。

ず~~~っと、気になっていたんですが、
なかなか行けず、今回、ちょっと用があってその近くまで行ったので、
怖い物見たさな感じで寄ってみました。

キリスト教のバプテストの一派。


未だ馬車生活(ウインカー付き)。
電化製品を使わない。
スマホなし、ゲームなし、コンピューターなし、電話なし、洗濯機なし。
学校教育は14歳まで(余計な知識はいらないという考え)。
歌は讃美歌と労働歌のみ。
という非常に制約された、閉ざされた生活です。

「大草原の小さな家」の撮影用に準備された村?
大昔にタイムスリップ?
みたいな気持ちになります。
正直いって信じられないのと、不思議なのと、ちょっと羨ましいのとで、
頭の中も、心の中も、いろんな感情で複雑でした。




写真はKatie's Kitchen という、アーミッシュオーナーの
アーミッシュの料理が食べられるレストランなんですが、
10代の女の子達が一生懸命仕事をしていました。
着ている服や髪型は、
仕事用の演出ではなく普段の姿。

一緒にいた私の娘に、
「見てごらん!あんたくらいの子が口答えもせず一生懸命仕事してるわ!
可愛いが~。あんたも働かせてもらえ!」
と思わず言ったほど。

すると娘、
「怖くね?あのビジネススマイル。思いっきり仕込まれとるがな。」
と…。
バリッバリの反抗期なんで何言っても口答えで返ってきます。
しかもこの時生理前。
「仕込まれとるがな」って、あんたのほうが怖いわ!と思ったけど口にせず…。
まあでも、アーミッシュをビジネスとしているわけですから、
確かに仕込まれてるんでしょう。

私、ここ近年突っ走り過ぎたんだと思うんですね。
勉強に、仕事に、子育てに。
だからこのアーミッシュ村という、
現代風に言えば大自然の中の究極のエコ生活、
またはロハス、またはミニマリスト生活、
自然との共存みたいなのが、
なんか「こんな生き方のほうが人間の本質なんじゃないか?」
と羨ましくも思うわけです。
「大学院とか、無駄な知識増やしてるだけなんかもしれん…?」
とか。

彼らは17世紀にドイツから100人ほどアメリカに逃れてきた人たちが増え、
今や人口30万人。
30万人って凄い増加率!
少子化対策、人口増加のカギが、ここにあるかもしれませんよね。
今のアーミッシュの人達は全員、当時の100人の末裔なんだそうです。
普通なら廃れていきそうなものですけど、
増えた増えた!

が、反面、この村から逃げ出したいとか思わないのか?
もっと学びたい!とか思わないのか?
もしエンジニアに長けてる子や、音楽の才能のある子がいた場合、
その才能の芽は摘まれるのか?
とか、疑問や質問が頭の中でグルグル回りました。

それに、日本の統一教会が揉めたじゃないですか?
だったらこの宗教はどうなんのよ?って思うんです。
でもアーミッシュ達はカルト宗教ではないんです。
勧誘とかないし。
アメリカという国からも手厚く保護されております。
戦争になっても、「戦わない」彼らに兵役は今までも除外されてきています。
病院や歯科医院もないので、命に関わる病のときは、
ヘリコプターが出動し救急病院へ運ばれることになっています。
(結局すっごい税金と技術を使う!一般人でも使わんよ。)

クリスチャンの一派だから、手厚く保護されてるのかな?

既に立派な観光地としてなりたっているここは、
いろんな人種の観光客が訪れるわけですよ。
クリスチャンなんだったら
「神様がいろんな人種を造った意味は何なんだ?」とか、
思わないのかな?
あたしゃ、中学2年生のときにそう思ったんだけど。

別に彼らの生き方を否定も肯定もしません。
ただ不思議。

生粋の白人ばかり。
青い目のブロンドヘアや、
赤毛のアンみたいな感じの子しかいません。
面白い。
むっちゃ見入っちゃう。
完全なる白人保護区みたいになってる。
っていうことは、アーミッシュがむっちゃ人種差別的な考えなんじゃないの?
って、
頭の中を「なんで?なんで?なんで?」が駆け巡る!

職業柄、他人の歯並びとか、
地域の歯科医院の数とかが気になるんですが、
歯科矯正している人ゼロ。
歯科医院も無し。
でもみんな歯が綺麗!
因みにアーミッシュの人達は、
アメリカ国内で平均寿命が長い。

食べ物が普通に無添加でオーガニックばかり。
しかも安い!
ニューヨーク市の半額から3分の1くらいの値段だなぁ
という感覚。



そんなこんなで多大なカルチャーショックを受けましたが、
食材が非常に良質だったので、
またいろいろ買いに行って来ます。
正直、年1回は買い出しの旅で行きたいです。

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