只今、日付変わって深夜の2:00。
早く寝ないといけないんですが、なんか勉強の勢いついちゃって、
寝られません。
ということで、
わたくし、知的発達障害専門の病院に勤務しているのですが、
先日、30歳の重度自閉症の黒人男性が
介護の方(仮名:シェリー)と一緒に来院されたんですね。
初めてではないんです。
たぶん、私が診るのは3回目くらい。
このシェリーがご家族ではないんだけど、
物凄く、患者思いというか、
一生懸命、躾もするし、介護もするし、
歯磨きの仕上げ磨きも頑張ってくれるし、
なかなかここまでできないよな…。と毎回感心するんです。
なので、ちょっと興味があったので聞いてみました。
「シェリーは、この患者だけを担当しているの?
他にも担当している患者がいるの?」
と。
すると、
「ええ、8人。」
8人も重度の自閉症、成人男性を担当するなんて、
神業ですよ。
「えっ、食後に8人の歯磨きしてくれてるの?」
と聞くと、
「正直、時間的に無理な時もあるけど、
出来る限りやってるわ。」
ほんとに、頭が下がります。
「ずっと気になっていたんだけど、
介護者と患者の組み合わせって、
自分で選ぶの?
それとも勝手に割り当てられるの?
私、自分が障害者になったら、介護者選びたいの。」
と聞くと、
「割り当てられるの。
この子(30歳の重度自閉症男性)なんて、
9歳から21年間も一緒よ。
この子はハイチ(ハイチ共和国)の子でね、
重度自閉症だから、親に見捨てられたのよ。
ニューヨークの空港で一人でいるところを保護されて、
パスポートもない、
言葉も話せない、
荷物もない状態で、
パニックになっていてね。
保護されたわいいけど、どこに連れて行ったらいいかわからないから、
うちの病院施設で面倒みることになったのよ。
他にもいるわよ、こういう子。
私が初めて会った時、
この子の身体検査をしなくてはいけなくて、
一緒に車に乗って病院へ行ったの。
この子、怯えてブルブル震えててね、
可哀想だった。
その後、誰もこの子を訪ねて来たことはないわ。
誰からも連絡ないし、
そういう子なのよ。」
なんか、泣きそうになりました。
自閉症の子を、ニューヨークに捨てに来る親がいることにも
ショックで泣きそうになりましたが、
うちの病院も、ちゃんと愛あることやってくれてるんだと、
泣きそうになりました。
病院に対しては、仕事面でいろいろ文句を言いたいこともあったのですが、
もう全部チャラになりました。
「シェリーがお母さん代わりだね。
この子はラッキーだよ。シェリーに担当してもらえて。
シェリーは、世話してる8人息子達に、
将来、立派な家でも建ててもらえるわ!」
と言ったら、
「建ててもらいたいもんだわ!」
と、ガハガハ笑っていましたけど、
死ぬまで彼らの面倒を見るんだそうです。
自分に定年はない。
仕事とは思っていない。
そう言う彼女に胸を打ちました。
で、思ったんですが、
ウクライナの自閉症の子とその母親を、
うちの病院施設が受け入れて面倒みるってことは、
可能なんじゃないかな~と、
って、軽々しく言っていますが、
病院として大きな責任を負いますから、
そう簡単にYESとは言えないんだと思いますが、
ウクライナに対して、軍事的介入、ロシアへの経済制裁以外に、
どういう手助けができるか考えていたのですが、
医療と福祉という観点からも何かできないかな?と。
例えば、アメリカの医療従事者の中で、
ウクライナは戦場になっているので現地入りは無理として、
ウクライナに近いポーランドで難民の人たちの医療に携われないか?
なんて思ったり、
それが、完全にウクライナ側につくということで問題なのであれば、
福祉の観点から、
障害児とその母親を受け入れてあげる体制を作ってあげてもいいんじゃないかな?
とか思ったりして、
病院に掛け合ってみたり。
でも、ふと、
もしかして、うちの病院のトップってロシア系?とか、
ユダヤだと思ってたけど、もしかしてロシア?とか、
いろんな人種の国だから、
変に気を使ってしまうわ…。
思ってるばっかりで、何もできませんが、
何かしてあげたいとは思っています。
そんなこんなで、5:45には起きるので、
早く寝ないと。
おやすみなさい。
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