〈持病との関連性〉
「重症化および死亡のリスクが最も高いのは、 60 歳以上で、 高血圧、 糖尿病、 心血管疾患、 慢性呼吸器疾患および癌のような基礎疾患をもつ人達である」「基礎疾患がないと報告した患者の致死率が 1.4%であったのに対し、 基礎疾患のある患者ではより高く、 心血管疾患の人は 13.2%、 糖尿病は 9.2%、 高血圧は 8.4%、 慢性呼吸器疾患は 8.0%、 癌は 7.6%であった」(引用元:WHO)
〈糖尿病との関連性〉
糖尿病患者の新型コロナウイルスに対するリスクが高まる理由の1つは、第一に臓器と血管が弱っているため。もう1つの理由は、感染によって血糖値のコントロールがますます難しくなること。
中国で収集されたデータによると、糖尿病患者は心臓病患者に次いで新型コロナウイルスによる死亡率が高く、その死亡率は約13.2%。さらに、高血圧患者の死亡率は約8.4%。
〈喫煙との関連性〉
米疾病対策センター(CDC)18日、米国では新型コロナ感染症に絡む入院患者のうち、44歳以下の成人が2割を占めていることを明らかにし、電子タバコや喫煙が要因の可能性を示した。新型コロナウイルス感染症( COVID―19)が重症化する確率は喫煙者の方が非喫煙者より14倍高いとの結果が出ていると言及。肺炎を発症する可能性も14%高いという。(引用元:中国の査読付き医学誌に2月に掲載された研究)
中国の約8000例を調査した中で男性の患者のほうが多く(約55%)、合併症で重症化する割合も男性が高く(61.5%)、致死率も女性に比べて男性が3倍以上(1.25%:4.45%)ということがわかった。
2019年WHO(世界保険機関)によれば、中国人の喫煙率は27.7%だが、男性52.1%、女性が2.0%で圧倒的に男性喫煙率が高い。そのため、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの呼吸器疾患にかかっている男性喫煙者は、新型コロナ感染症に対して防御的でないのではないかと推測。
〈性別の関連性〉
感染者の男女比はほぼ1:1(男性が51.4%)であるにもかかわらず、男女の致死率には大きな差がある。男性は2.8%、女性は1.7%。そして、この比率はどの年齢層にも当てはまる。(引用元:米紙ニューヨーク・タイムズ)