Pieces of My Life♪ ニューヨーク近郊の暮らし

子育て専業主婦から脱出!ニューヨークで医療従事者しながらコロンビア大学大学院在籍。ニューヨークのお弁当も頻繁に更新中。

学歴や未来への価値観の違い

2016-10-22 | NYの育児・教育事情

今週は一つガッカリさせられたことがあります。
何がそんなにガッカリするのか、
じっくり考えてみたんですけど、
なんとなく、気持ちが纏まりました。

今日は金曜の夜なのですが、
子供達のリクエストでステーキナイトということになり、
親しい友人を数人呼んで、
肉食べて、ワイン飲んでというディナーになりました。

その際に話題に出してみたのですが、

兼ねてからまあ、親しかった白人一家があります。
高校生のお姉ちゃんがいて、
「学校が大好きで、
アート的な方向で才能があるので、
その才能を伸ばすために私立の高校へ編入させ、
学校成績も良く(親が言うには)、
何もかもがいい感じよ~。」
という話を、ママからいつも聞かされていました。

見栄とか、嘘とかではなくて、
本当に、お母さんは満足そうに言われていたので、
そう聞かされるわたくしは、
一般的な「それなり」なレベルを想像して会話を続けたり、
「それなり」な未来を想定して、
話が膨らんでいくわけですよね?
子育ても、学歴も、将来の道も。

ところが先日会って話していると、
「今、コミカレに通って、大学生活を満喫してる。」というのです。
「コミカレ」?
コミュニティー・カレッジ、略してコミカレ。
生粋のアメリカ生まれのアメリカ育ちが、
バイリンガルでも何でもない子が、
2年生のコミカレへ入学?

他州では「コミカレ」がどういう位置づけかは分かり兼ねますが、
NYでは「短大」。
でも最近は「高校と短大」の中間レベルとも言われておりまして、
基本的に留学生の第一歩的なところです。
何故、そういわれるかと申しますと、
コミカレで取った単位は、CUNYと呼ばれるNY市立大学系には持ち越せますが、
基本的に私立大学や、州立大学ではコミカレの単位が認めてもらえず、
また一から取り直しなのです。
なので、「短大」扱いとは言い難いわけです。

学費も安いですし、ここから4年制大学への編入も可能ですから、
踏み台的存在であって、
通って悪いとはいいませんが、
8割方が留学生か、移民の社会人。
もしくはアメリカ市民でも、小学生や中学生の頃にアメリカに移住し、
やや勉強に遅れのあるような、
そんな子供達の通う大学と、
そうわたくしは思っておりました。
わたくしも、最初の一歩はコミカレからでした。

ところが、そこへ、
アメリカ人の両親を持つ、アメリカ生まれのアメリカ育ちの子が入学するっていうのは、
本人は一体どういう感覚で、
親はどういう考えでいるんだろう。。。と。、
アメリカで生活してきて、一体何を学んできたの?
というのが正直な気持ちでして、
なんていうか、
NYって、日本よりも遥かに学歴重視の街ですので、
みんなもっと上を目指しているものだと思って、
そのつもりで会話をしてきていたので、
なんか一人で相当ガッカリしてしまいました。

少なくとも留学生たちは、母国で勉強済み。
今度はNYに来て、先ずはコミカレで、
英語での勉強やアメリカについてを学んでいるので、
留学生のほうが遥かに頑張り屋の努力家ということになります。

目指している部分が全然違ってたんだぁ~。
それを知らずに、ずっと子育てについて話していたけど、
何言っても嚙み合っていなかったんだなぁ。。。と。
そのことにガッカリしました。。。

だったら、未来へ繋がる環境問題の話をしても、
政治の話をしても、経済の話をしても、
きっと私と、この一家とでは、
目指すところも、期待するところも、関わっていこうとするところも、
全く次元が違うんだろうな。。。と、
子供の学歴の感覚の違いから、
そんな風に思って、なんだか寂しい気持ちになりました。

だけど、アジア系の親達と子供の未来や学歴、職業について話すとき、
こういうガッカリを味わったことはないのです。
皆が同じ価値観、似たような理想の元で会話をしているから。
ユダヤ系もそうですね。
次元の違いを感じたことはありません。

ただ、これまでにも似たようなことが何度かあったのですが、
今回はイタリア系アメリカ人。
以前は、、、南米系(でも親もアメリカ生まれの白人)。
それから、アイリッシュ系アメリカ人もありました。。。

ママは専業主婦で、
経済的に見ても我が家と似たような感じで、
子供の数も同じ。
でも、見ている未来に大きな違いがあったんだと、
そう思いました。

なんだ、これは?
人種で違いが出るの?
宗教?(全員カトリック)
と、ちょっと思い悩んでいると、
これは、人種でも宗教でもない!
結局、親の職業が大きく関わっている可能性があるんだ!ということになりました。

ブルーカラーか?
ホワイトカラーか?

大雑把に分けると、そういうことです。

その一歩手前を見てみると、結局

親が大学を出ているか?
出ていないか?

そういうことにもなります。

だから、ドナルド・トランプがブルーカラーをターゲットにして、
支持率を得ようという作戦も理解できるわけですし、
トランプ氏を支持するなんて言う人たちの気持ちは、
わたくしには絶対理解出来ないんだろうな。。。と。

なんか、日本国内では経験したことのないような、
大きなギャップがあるんですね。。。(汗)

で、結局、コツコツ頑張った移民達(留学生達)が、
いい仕事に就き、収入も良く、そういう白人達よりもいい暮らしがおくれるようになると、
それをよくは思わず、
「自分に仕事がないのは、移民が溢れているからだ!」
という曲がった考えになる。。。
自分の努力不足は棚に上げて。。。

この価値観の違いは、
今後大きく開いていくんだろうな。

根本は、いい人たちなんですね。
人として。

ブルーカラーの職業だから合わないのではなくて、
白人ブルーカラーの多くが、
掲げる目標が低い、というのか、
目指している自分の位置が低いというか、
まあ、努力が足りないというか、
社会に流されるというか、、、飲まれるというか、、、。

でも、お互い全く交わることの無い価値観の中で生きているということは、
接点もないわけですし、
そういうのって、やっぱり残念です。

じゃあ、もしわたくしが生粋のアメリカ人だとしたら、
どう子育てするだろうと考えると、
「他所の国から来た子に追い越されるな!
彼らの多くは、2言語、2文化、またはそれ以上の中で生きていっているのだから、
英語だけ、アメリカ文化だけの中で育つあなたは、
彼らには習得できないような、特技か、技術か、趣味か、何かを習得するくらいの、
アメリカ人として大きく差が付けられるものを見つける。
それぐらいの思いで生きなさい。」
と言うだろうな。。。と、
思うんですけど。
まあ、それはわたくしの場合です。

厳し過ぎるのかな?

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コメント (3)
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